2015-09

「九条や風の宮から揚羽蝶」

9月18日の平和の句

野崎 憲子さん(61)  香川県さぬき市

金子 兜太  風とともに揚羽蝶が吹き送られてくる伊勢神宮の外宮別宮。その爽やかさこそ九条。

いとうせいこう  あらわれる蝶と、それが乗る風は人間と時代のようだ。まさに詩。

東京新聞より

 戦禍が現実の社会からすれば、ほぼ理想とも思える日本国憲法の前文と9条。それを70年間守ってきた日本国民も戦禍で苦悩する現実の国々の民からすれば、また夢の世界に住む民に見えるかもしれない。そんな民族だから風の宮から吹く風に乗った揚羽蝶に九条を重ねあわせる。現実を掲げ理想に唾吐く人々との戦いは現実のことだが、理想を掲げ続ける戦いが負けるはずがない。

2015-09-18 | Posted in 日記No Comments » 

 

今夜、特別委員会の採決強行か。

 先ほど参議院本会議が開催され、2本の法案が採決された。終了時に議長は本日はこれにて「散会」します、と言ったので、今日の本会議での強行採決はない。仮に「休憩」であったら今日中の本会議再開も可能で強行採決もあったかもしれない。
 昨夜、ヤジと怒号の中で鴻池参議院特別委員会委員長が職権(委員長の権利)で今日18時の特別委員会開催を決めた。地方公聴会が午後から横浜で開催されるが、同日に採決が強行されるのは長い歴史の中での過去1回しかない。それは2年前の12月の特定秘密保護法の強行採決である。もちろん安倍政権の時だ。
 これから18時に委員会を開催させない様々な試みが行われる。何時の開催になるかわからないが、18時以降の今日中のどこかで与党は委員会開催を強行するであろう。
 民主党は衆参全議員が参議院の第13控室に集まり、戦う決意を確認し、特別委員会委員を横浜に送り出した。
 14時から国対役員会が開催され、体による抵抗も含めての対応を協議する。与党側も戦略をねっている。
 直近の情勢である。
 

2015-09-16 | Posted in 日記1 Comment » 

 

「三歳の国民つれてデモに行く」

9月16日の平和の句

野村 さやかさん(43)  石川県白山市

いとうせいこう  絵本作家の野村さんは、三歳の子供もまた国民だと思い出させてくれた。

金子 兜太  「三歳の国民」が愉快。作者の諧謔(かいぎゃく)で戦争反対のデモがさらに膨らむ。

東京新聞より

 確かに子連れのデモ参加者が目につく。一昨日などは2歳になっていないと思われる子どもさんを背負ったお父さんに声をかけられた。国会前に行きたいと言われる。しかしその姿を見て明らかに危険だと思った。それでも行きたいと言うので道順を教える。
 まさに居ても立ってもいられない気持ちに駆られてデモに参加している。この子も国民であり、この子の将来はまさに今の大人の国民が握っているのだ。 

2015-09-16 | Posted in 日記No Comments » 

 

「どの畦のどこ曲がっても平和です」

9月15日の平和の句です。

島田 章平さん(68) 高松市

金子 兜太  童謡のようにこころに染みてくる。田のように広がる平和。

いとうせいこう  そうであった日本が消えてしまう。私たちの豊かさは一気に奪われる。

東京新聞より

 まさに「平和ボケ」と安保法制推進派に酷評されそうだな。でもこれで良い。
 昨日の特別委員会で北沢元防衛大臣が質問に立った。戦後の70年をその前の70年と比較した。1875年からの70年はどんな時代だったか。2年前の73年には徴兵令が公布され、74年には台湾へ出兵する。すでにこの頃から日清戦争開戦論が政府内でおきていた(板野潤治著「日本近代史」)。西軍、南軍で13000人の戦死者をだした最大の内戦、西南戦争は2年後の1877年。1880年に入ると政府は対清政策の中で朝鮮への足がかりを強め、ついに94年に清と開戦する(日清戦争)、割譲された台湾を武力で統治し台湾占領、遼東半島を巡るロシアとの軋轢が1904年に日露戦争に発展。大陸進出を強化しつつ1914年に第一次世界大戦に参加する。1905年からの大正デモクラシーもあるが、戦争の道は拡大し国家滅亡の危機に直面し敗戦。常に戦禍の中にあり、男子は徴兵で戦争に駆り出され続けたのが戦前の70年だった。このことに思いを馳せば戦後70年がいかに奇跡に近いか。朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸、アフガン、イラク戦争等々、大戦後日本以外の国々は何らかの戦争に参加し、自国民や他国民の命を奪ってきた。敗戦国のドイツもイタリアもである。
 一国平和主義などと揶揄されてもきたが戦後70年の歴史は、「一国平和主義」と言われても「平和ボケ」と言われても紛れも無く日本人が貫いてきた真実一路の道なのである。これで良いと誇りを持って良い。

2015-09-15 | Posted in 日記No Comments » 

 

豪首相交代。潜水艦売り込みにも影響。

 人気が低迷していたオーストリアのトニー・アボット首相は、やや唐突的に行われた9月14日の与党自由党の党首選でマルコム・ターブルさんに54対44で敗北。ターンブル首相が誕生する。
アボット首相は保守色が強く、そのこともあってか安倍さんと仲が良かった。安倍さんの安全保障政策も米豪との緊密化の上に成り立っており、日本製潜水艦の導入の密約説も批判されるほどだった。このことは9月2日のブログ「潜水艦の売り込み謀る日本版軍産複合体」に書いた。当然、潜水艦の売り込みにも影響を与えるのは必至であろう。
 アボットさんは独善的な政権運営で批判されてもいた。保守で独善的となると我が国の首相と似ている。逆にターンブルさんは本格的リベラル政策を目指すなどと言っているようだから、日豪関係がどうなるか。国内外から揺さぶられる安倍さんです。

2015-09-15 | Posted in 日記No Comments »