2015-09-04

東京暮らしはきついのである。

 僕はカレーが好きで、イチロー選手のように毎日食べても良いが太るのでできない。福岡県に久留米という街があり、昔、そこの西鉄久留米駅にナイルカレーというお店があった。大きな皿の片方にご飯が盛られ、残り一面に黄色っぽい独特の色のカレーが薄く海のようにかけてあって、食物的固形物はどんなに探しても小さな肉片が一個だけで、味も独特でうまく言えないが、よく食べていたな。
 だからでもないと思うが、僕は結構長い間、加齢臭のことをカレー臭だと勘違いしていた。「かれい」の発音が「カレー」に聞こえ、そうインプットされていたからしかたがないのだ。だからカレーの匂いの体臭というのは如何なものかと想像し、カレー好きの体臭はカレーっぽい匂いがするのかもしれない、と考えたこともある。
 夏場は体臭が気になる季節でもある。駅なんかですれ違ったり、電車の中で変な匂いに遭遇することはしばしばで、ついついどの人だと犯人探しをしてまう。そしてほとんどが男性である。自分の匂いはわからないもので、僕もたまに「匂わない?」と連れ合いに聞いたりする。
そんな訳で出かける時はオーデコロンを使う(もう30年以上同じもの)。ある時先輩女史から「江崎くんコロンつけすぎ、くさい。あたし匂いに敏感なの」と言われがっくりと肩を落としてしまったことがある。僕の百倍もあろうか思うくらい匂いを振りまく外国人男性に遭遇したりもするが、加齢臭よりも良いと思うのです(日本人女性も最近なかなかもんです)。そんなに匂いに敏感ならこの時季さぞ大変だろうな、と同情する。鼻歪めながら電車に乗ったりしていて、我慢できずに「おたく少々匂いますよ」と隣の人に指摘したりしているかもしれない。
 匂う人は圧倒的に男性で、全国を飛び回っているから思うのだが、実は東京に多いと思う。人口が多いからなのか、一人暮らしの人が多くて洗濯に手間暇かけられないのかわからない。でも東京に戻ってくると犯人探しをする機会が多くなるのは間違いない。
東京暮らしがきついのは匂いからでもわかるのである。

 

「民民民(みんみんみん)鳴くや夏蟬(なつぜみ)シュプレヒコール」

9月4日の平和の句

松下 大樹さん(24)  東京都西東京市

金子 兜太  鳴き合う蟬の声が「蟬時雨」。それを民民民と聞くとは、さすが大学院生。民主主義の、平和の大切さをいつも考えているのだ。

東京新聞より

痛快(^^)。思わず笑みが出る。蟬もシュプレヒコールを後押ししている。それほどシュプレヒコールもみんなのものになっている。

2015-09-04 | Posted in 日記No Comments »