2014-02

米軍基地のこと

昨日、沖縄等米軍基地問題議員懇談会 第1回勉強会が行われました。メインは稲嶺名護市長の講演です。

市長は昨日、海外メディアに向けて講演をするために上京されていました。その日程に合わせて議員懇が市長を招きました。報道によれば、この講演会は、沖縄の基地問題の状況を広く知ってもらおうと、名護市が東京の日本外国特派員協会で開いたもので、アメリカやドイツなど10か国の記者が出席したそうです。

稲嶺市長は「日本全体の0.6%の面積しかない沖縄に、74%のアメリカ軍の専用施設が集中している。沖縄は、日米安保の最前線を担う形で、多くの負担を長年強いられてきた」と現状を伝え、その上で、「政府が辺野古に基地の移設を強行することは、選挙の結果、地元の民意を否定することで、あってはならないことだ」と訴えました。講演を聞いたフランスのテレビ局の記者は「基地の移設については、日米の政府間だけでなく、沖縄も交えて議論されるべきで、国際問題として稲嶺市長が訴えようとしていることは興味深い」と話していたそうです。(NHK沖縄県のニュースから)

議員懇での話の中で、ケネディ大使の沖縄訪問の際に市長との会見が行われた経緯に触れられました。それは、当日、領事館から突然電話があり、「大使のスケジュールが空いたので会うことができるでしょうか」とのこと。望むところと快諾され、お二人の会談が実現したようです。「やはり地元の話を聞かずに帰ることはできない、との判断ではなかったか」「約20分の会談のほとんどを、その資料(議員懇で配られた資料)を使って私が話をしました。大使は熱心に聞いてくれました」そうです。「ジュゴンのことや、沖縄のかけがえのない自然のこと、そして地元は基地移設を望んでいないことも伝えました」と話されました。IMG_2360

市長が大使への説明に使った「その資料」とは、名護市が発行している「普天間飛行場代替施設建設事業。米軍基地のこと。辺野古移設のこと」という小冊子です。それを見ていると、これまで米軍基地関連の主な事件と事故が記されていました。長くなること覚悟で全事件事故を転記します。

●1955/9/3 6歳の少女が米軍人に暴行され、殺害される。●同年9/10 9歳の少女が米軍人に拉致、暴行される。●59/6/30 宮森小学校に米軍ジェット機墜落。小学生11人、住民6人死亡、重軽傷者210人。●61/7/11 辺野古のバーで海兵隊2人が女性を刺殺。●同年12/7 旧具志川村にジェット機が墜落。2人死亡。●62/12/20 米軍給油機が嘉手納村の民家に墜落炎上。死者2人、重軽傷者8人。●65/6/11 落下傘を取り付けた米軍トレーラーが民家の庭先に落下。遊んでいた小5の少女死亡。●66/5/19 米軍ジェット機がコザ市と嘉手納村の境界に墜落。1人死亡。●68/11/19 B52が墜落爆発し、16人が重軽傷。●70/12/20 米兵の人身事故に端を発し、米軍車輌や施設への焼打ち事件発生(コザ暴動)。●72/8/2 米兵が女性を殺害。●同年9/20 キャンプ・ハンセン基地で米兵が基地従業員をライフルで射殺。●同年12/1 海兵隊員が女性を殺害。●74/10/23 辺野古で海兵隊員が女性経営者を殺害。●82/3/8 海兵隊員が男性をブロックで殴打し殺害。●同年7/31 海兵隊員が女性を暴行し殺害。●85/2/23 キャンプ・ハンセン基地内で海兵隊員がタクシー運転手を殺害。●89/11/29 辺野古崎に海上ヘリが墜落。●91/6/14 公園内で海兵隊員2人が男性を殺害。●93/4/12 海兵隊員が男性を殺害。●94/11/16 着陸に失敗したヘリがキャンプ・シュワブ基地内に墜落。●95/5/10 海兵隊員が女性を殺害。●同年9/4 米兵3人が12歳の少女を拉致し集団暴行。●96/1/7 歩道を歩いていた母子3人が海兵隊員の運転する車にはねられ全員死亡。●98/10/7 米兵により女子高生がひき逃げされ、死亡。●04/8/13 沖縄国際大学構内に普天間飛行場を離陸したヘリが墜落。●08/10/24 嘉手納飛行場の小型飛行機が名護市サトウキビ畑に墜落炎上。●09/11/7 米兵がウォーキング中の男性をはね、逃走。男性は死亡。●13/5/28 嘉手納基地F15戦闘機が国頭村沖合に墜落。●同年/8/5 嘉手納基地救難ヘリがキャンプ・ハンセン基地内に墜落。

以上30件は主なもの。復帰後に起きた事件・事故は45件です。一つの県内でこれだけの米軍関連の事件事故が起きています。こうやって全てを並べてみると米軍基地問題の深刻さを今さながら痛感します。稲嶺市長が言う、0.6%の土地に74%の米軍施設があり、沖縄は、日米安保の最前線を担う形で、多くの負担を長年強いられてきた、との言葉が重みをまします。

多くの国民はそれでも言います、「日本の防衛のために仕方がない」と。本当にそれでいいのか。名護市長選挙の結果を日本国民は真剣に受け止めなければならないと思います。

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2014-02-14 | Posted in 日記3 Comments » 

 

日記231 都心は雪

「最近のブログ結構厳しく書いてるね」と先日、同僚のA議員から言われました。知らず知らずそうなっていたかもしれません。

確かに、前回UPのタイトルはちょっときつかったかなと反省していますが、Facebookからのアクセスが結構多く、びっくりです。1400件を超えました。どなたかがシェアしていただいたのでしょう。

批判もありますが、貴重な情報と支持してくださる方もいて力になります。やはりどんな立場に居ても人の意見を聞けることは最低の条件だと思います。例えどんなに相手が嫌いな人でもです。国会議員なら誰でもそうですが、数十万という数の支持者、投票してくれた人がその議員には居ることを忘れてはならないと思います。その議員を馬鹿にすることは、多数の国民を馬鹿にすることになるのですから。

さて、今朝窓を開けたら雪でした。一週間前と同じです。こんなに続けば、雪に縁のない九州育ちの私も雪国の皆さんの思いも少しはわかる様な気がします。

先日のFacebookの友人の写真に、北海道です、屋根に積もった何層もの雪。まるで白いケーキのようでした。「きれいですね」と話したら、「そうですね」の後に「家がつぶれないか心配になります」との返信。そんな思いに至らなかったことに反省し、勉強もさせられました。さあ今日も一日がんばりましょう。

2014-02-14 | Posted in 日記No Comments » 

 

耐えられないほど未熟な宰相。

これまでいくつか、安倍首相の批判をこのブログでしてきました。

例えば「闘う政治家」になりたい政治家」(2013年11月26日)とか、「耐えられない発言の軽さ」(同12月3日)がそうです。ところがその批判が恥ずかしくなる最近です。

先月24日に幕を開けた第186回国会は安倍首相になって2度目の通常国会です。考えてみれば、首相は1度の通常国会と1度の臨時国会を経験しただけのです。

しかし、今の国会は際立っています。何がかといえば安倍さんの国会での態度が度を超して悪いのです。安倍さんの子ども染みた態度は、「「闘う政治家」になりたい政治家」で書きました。でも今国会は常軌を超えています。

気が乗っていないと思える行動は過去にもありましたが、まだ何とか許されました。しかし今国会は違います。とても一国を代表する首相とは、恥ずかしくて到底言えないことが繰り返されています。しかしマスコミの批判や報道がまったくありません。これも不思議なことです。過去の自民党政権のとき、例えば福田首相や麻生首相のときは凄い言葉で誹謗していました。

最初に唖然としたのは参議院での代表質問のときです。神本参議が総理の施政方針に対し、質問しているその時です。もちろん本会議場のあの場所です。

隣の麻生財務大臣(この人と首相はしょっちゅう話をしています。)と話をしていた首相が、突然、両手を首の後ろに回したかと思うと、その両手を大きく斜め上に突き上げ、背伸びをするではありませんか。まるで大あくびをしそうです。見ていた私たちは驚いて、「何だその態度は」と思わず声を出してしまうほどのものです。テレビで生放送中でしたが、運良く、いや運悪く、映っていなかったのではないでしょうか。余りの質問者への非礼、国会を侮辱したひどい態度でしたが、マスコミには全く取り上げられませんでした。

その後の答弁では、突然早口になり、何を言ってるのかわかりません。「聞こえないぞ」の野次に対して、「野次をやめてください。そしたら聞こえます」と首相が発言したあの一幕です。これは報道されたので、皆さん記憶にあると思います。私もあとでニュースで見ましたが、テレビのマイクでも十分に拾えないごにょごにょ声でした。

もう一つは、昨日の予算委員会で起きました。最後の質問に立った福島みずほ参議。持ち時間が終了し、最後の質問と断わって質問を終わりました。予算委員長(自民党)は首相に答弁を求めました。

ところが何と、首相、「はい。もう終わり終わり」と言って、資料を後ろへポイと投げ捨てたそうです。残念ながら私はその場にいなくて、おそらくこの先ないだろう、傍若無人な首相の姿を目撃できませんでした。いや、安倍さんが首相の間はあるかもしれませんね。その後は絶対にないと思います。

当然、理事が抗議します。委員長も注意しますが、我関せずの安倍さんだったようです。

安倍さんのこんな態度、本当の傲り高ぶりが為せる技か、それとも極度の緊張からくる逆の態度か。本人か一番身近な人でなければわかりませんが、いずれにしても過去の私の批判も恥ずかしくなる、度の超えた子ども染みた信じられない程の我が国宰相の態度であること間違いありません。ちょっとおかしくなってきた安倍内閣です。

皆さん、信じてもらえるでしょうか。写真を探していますが、まだ手に入っていません。申し訳ありません。

2014-02-07 | Posted in 日記16 Comments » 

 

後退する日本

先月30日の代表質問を終えてホッとしていると、事務所の方にいろんな方々から意見が寄せられる。もちろん賛否両論あり、中には厳しいおとがめもある。
そんな中、一つの封書が目を引いた。開けると、中には、思いが綴られた絵はがきと安倍首相へのインタビュー記事の産經新聞のコピー、それに同新聞社が発行している雑誌「正論」の別冊が入っていた。

封書の主は主婦で、どうやら産經新聞の読者のようだ。私の質問を聞いていただき、その上で本を送る思いになられたとのこと。

はがきには、
「新会長の発言は正論であり、私たちは全く問題がないと思っています。この考えを支持しているひとは多く、自民党に対して良い意味で二大政党(の民主党)に育って欲しいと願っている一主婦です。」と丁寧に意見が記されていた。

乱暴にののしり合うのが日常といったネット社会にあって、こうやって意見を寄せられると、どんな意見であれ、ちょっと心が和むのは私だけではないと思う。非礼がないように意見と本の送付に対するお礼を自書し送った。
もちろん書面で論争するつもりはないし、いろんな意見があって当然のこと。加えて「NHKよ、そんなに日本が憎いのか」とのタイトルが付され、少々表現がきつい題のついた論文が満載の雑誌も、こんな機会でなければ読むこともないと思う。

そんな中であえて問題と思うことを一つ。皆さんの主張の中で共通するのが、NHKは日本の放送局だから日本の立場を主張すべき、あるいは日本の国益を守る放送をすべき、といったもの。それに近い籾井会長の発言として、「国際放送で明確に日本の立場を主張するのは当然。政府が右ということを左というわけにはいかない」がある。一見、なるほどとも思えるこの主張の中に今の日本が抱える問題の本質がある。

公共放送といえば英国のBBCが有名。あのBBCは政権との対立を繰り返してきた。例えば、サッチャー政権時のフォークランド紛争の報道。戦地の現実を報道するか、しないかで論争となる。

現場の事実の報道は、英国、アルゼンチン双方の兵士の惨たらしい映像を映し出すことになる。自国兵士のそんな映像は見たいとは思わないのが普通。それでも映像が流れることによって、戦地の現実を知ることになる。当然反戦気分も高まろう。結果、戦争の遂行と士気の低下に影響すると、政権側は放送中止の圧力をかける。しかし国内には戦争に反対、賛成それぞれの考えの国民がいる。BBCは、公共放送の公平性の原則を主張し、政権側の圧力と闘い、放送を続けた。

これからみて先の会長発言はどうだろう。公共放送のトップとしての認識がいかに欠如していることか。NHKの使命は、政府の見解を正確に報道することであり、右を左と伝えることは公共放送としての使命を自ら否定することになる。当たり前のこと。会長には、NHKが政府の見解とは違った報道する放送機関とでも映っていたのであろうか。

さらには、政府の見解と世論の双方を事実に従い、正確に伝えることが、NHKの国際放送番組制作基準となっている。政府の立場を「主張する」報道機関ではない。それは北朝鮮のような国の国営放送がやることなのだ。会長の考えが、あまりにも自然に自己認識もなく権力よりであることに寒気を感じてしまうのである。
もともとご本人がジャーナリズムの世界とは違う、全く異質の世界で育ってこられたから仕方がないのかもしれないが、それでは許されない。

安倍政権のNHK経営委員会への介入、その結果の籾井会長人事、そして問題発言。今回のこの事件は、国民の知る権利、民主主義と報道機関のあり方などに対する日本国民の認識が問われているといってよい。

靖国参拝の強行や政治家を始めとする各界リーダーのあいつぐ問題発言は、世界の日本に対する見方を変えている。これこそが国益を損ねていると思うのは私だけだろうか。日本の後退が始まっている。

2014-02-05 | Posted in 日記1 Comment » 

 

日記230 昨日は雪が。

昨日は夕方から夜にかけて寒かったですね。雪も降り出して。

昨夜は地元柳川の金子市長がこられたので、久しぶりに夕食を一緒にしました。金子市長は三橋町役場(今は合併して柳川市)に入ったときの組合の委員長であり、その後の上司。もう長い付き合いをさせてもらっています。故郷のことをお互いが政治家という立場で語り合うようになるとは、当時は考えてもみなかったことです。

その後、これも同期の懇親会に遅れて参加。もうお腹いっぱいなので水を飲んで付き合いました。こちらも久しぶりに欠席が2人くらいの良い参加率。最後に顔見せできて良かったですが、さすがに折り返しを過ぎると、最初の頃の会話とは違って初々しさはどこへやら。みんないっぱしの国会議員です(^.^)

7日の午後の総務委員会で質問に立つようになりました。また質問を考えなければなりません。今日も頑張ります。

今日も寒そう(_ _。)・・・。

2014-02-05 | Posted in 日記No Comments »