2014-02-19

日記233 おかしくなってきたNHK

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今日は参議院の総務委員会でNHKの籾井会長や、経営委員の長谷川さんや百田さんの発言に関しての集中審議が行われました。

質問にたった民主党の吉川議員は、百田さんの発言を理由にキャロライン・ケネディ大使が、NHKの取材を拒否していたことに触れました。駐日大使がNHKの取材を拒否するとは大変なことです。

百田さんの発言の内容は、これはもう唖然とするもの。田母神都知事候補の応援演説での発言ですが、普通の人が言ってもその方の人間性を問われかねないもので、これをNHKの経営に絶大な影響力を持つ経営委員が言うということは、普通、考えられません。(二人目の質問に立った小西議員は百多さんの田母神候補以外の3人の候補を指していった「のこり(やっかいな)3人くらいおります。どいつもこいつも人間のくずです。皆さん、くずを知事にしてはいけません」発言は侮辱罪にあたる立派な刑法違反と言ってました)

だから発言そのものが、放送法や経営委員会の服務準則、NHK倫理・行動憲章などに觝触すると指摘しています。それが駐日米大使の取材拒否までつながると、もうどうにもなりません。あきらかにNHKの番組の質にまで影響を与えるので、経営そのものにかかわるとても大きな問題にまで発展したということです。

この件に関して2月13日の記者会見で番組編集の全権限を持つ籾井会長は、「そのような事実の報告は受けていない」と駐日大使の取材拒否の事実を否定しました。吉川議員の質問はこれと全く同じ質問です。それに応えて会長。

「取材の内容についてはお応えできません」と記者会見とは違った回答です。なぜか。記者会見と同じ応えをすると、当然、事実確認をし結果を回答しなければなりません。そうなると取材拒否の事実が明らかとなり、百多さんの発言は当然問題となります。「(そんな事実は)無かった」と応え、後で事実だと判明すれば、国会での偽証罪となり、会長の首が飛びます。その両方を避ける発言だったということでしょう。

いずれにしてもこの問題はさらに発展していきます。私的発言は取り消した、といくら言い張っても、これだけ後から後から問題が出てくれば、NHK側や会長は仲間(長谷川さんや百田さん)の発言でさらに追い込まれ、いつか陰の任命責任者の安倍総理までつながっていきます。そこに行く前に責任をとらせられる可能性も大きいと思います。

ケネディ大使の取材拒否が事実ならば、アメリカがNOを突きつけたことになります。親米派の安倍総理がどこまで耐えるかが鍵です。

加えて、またまた籾井会長は質疑の中で、問題になっている発言を「ちょっとした失言」と言ってしまいました。「ちょっとした」というところにこの方の問題意識の無さが暴露されてしまいました。本当に安倍政権は「袋小路」に入り込んだようです。

2014-02-19 | Posted in 日記No Comments »