日記

寿限無寿限無のような長い長い名前の法律案の正体。

 「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法及び財政運営に必要な財源の確保を図るための公債の発行の特例に関する法律の一部を改正する法律案」が参議院に回ってきた。なんと長い法案名だ。それは官邸が筋の違う法案二つをくっつけて提案したため。審議時間短縮のためこんな手法が安倍政権になって使われだした。昨年の安全保障関連法案も同じ。
 後ろの法律はいわゆる特例公債法案というもので赤字国債を発行するためには毎年必ず必要だったもの。民主党野田政権の折、野党の自民党の激しい抵抗に遭った。この法案が人質に取られ、「近いうち解散」を約束させられたのだった。そんな自らの蛮行は忘れ、今度の法案は向こう5年間は赤字国債の発行を認めるという筋悪法案を復興法案とくっつけて出してきた。もともと禁じられている赤字財源のための国債発行。それを何とか認めてもらうために審議して国会の承認を得ることになっている。財政規律の遵守が目的だが、この規律さえ蔑ろにする超筋悪法案なのだ。筋悪内閣だから当然と言ってはいられない。

2016-03-16 | Posted in 日記No Comments » 
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