2016-03-09

安倍総理も参院自民党も元気なし。弛緩進む。

 今日午前中、所得税法改正案の参議院本会議質疑が行われた。元気の無い総理に少々驚いた。隣の有田さんが昨日の総理日程の話をする。相当な過密スケジュールだったと驚いていた。そのせいもあるのだろうか、本当に元気が無い。もともと悪い滑舌もさらにひどく、聞き取りにくい。原稿をただひたすら淡々と読み続ける声にも覇気がなく、「総理頑張って」と野党席から声が出るしまつだ。
 昨日の疲れだけなのかなと思って、与党席に目をやる。余り聞いていない。総理答弁に感心をほとんど示している風ではないのだ。少々危機感を強めた。自民党独裁の一強政治。公明党も完全な補完勢力。法案は衆議院通過で成立したも同然。加えて今年は予算案も参議院野党がどうあがこうとも自然成立が決まっている。
 「弛緩」である。参議院自民党の脱力感、無力感。野党の抵抗力の限界。それを知っているからこそ安倍総理は参院質疑に気合を入れるまでもない。そう消化試合なのだ。どうやら総理の元気の無さの原因はそこにあるようだ。
 抵抗しても無駄だと自民党の殆どの議員が思っている。野党も抵抗できない。こうして権力は肥大化していくのだろう。日本の議院内閣制、議会制民主主義は崩れかけている。

2016-03-09 | Posted in 日記No Comments » 

 

景気は悪化。これで株価があれば「クジラ」が動いた証拠。

 内閣府が昨日発表した昨年10月〜12月のGDP改定値、実質1.1%マイナスだった。消費や輸出がさえなかった。政府は「ゆるやかな回復基調だ」と言うが、国民の生活感とはかけ離れて来た。事実、1月の実質家計消費支出は前年同月比でマイナス3.1%と5カ月連続で減少している。これで回復基調にあるとはとても言えないはずだろう。認めれば景気悪化にさらに冷や水を浴びせることになるから言えないというのが本音か。
 街角景気も2カ月連続で低下していることも日経が伝えている。3月もそんなに景気が上向く状況にはない。もしこんな状況で今月末に向けて株価が上昇すれば、クジラ(GPIF)を動かした証拠になる。量的緩和、マイナス金利、そしてGPIFの株投資拡大で国民の富が垂れ流される。喜ぶのは海外ファンドなどの内外投資家だけだ。

2016-03-09 | Posted in 日記No Comments »