日記

首相、同日選まだ射程。

 昨日、安倍首相は自民党の細田博之選挙制度改革問題統括本部長に党として定数削減に取り組む姿勢を明確にするよう指示した。自民党は議席減につながる小選挙区の定数削減には積極的ではない。1票の格差を是正する程度でお茶を濁すつもりだったろうが、首相から再検討を促されたことになる。
 この話は結構大きい。最高裁から違憲状態を突きつけられたまま総選挙を実施する訳にはいかない。自らが首を切られる解散は議員なら誰もが嫌だから、抜本的選挙制度改革に手を付けないことは、その分、首相は解散がしにくくなる。そんな自民党内を見透かしたような首相の指示は波紋を呼ぶ。首相は「同日選挙実施」のハンドルを手放していないことを宣言したわけだ。
 甘利スキャンダルで同日選は無いと考えていたが、内閣支持率が下がらなかったので首相は自信をもった。一方、日銀の追加緩和は思いもよらない早々の失速状態だ。株価も元に戻り、円もマイナス金利に関わらず買われている。今朝もブルームバーグのキャスターがそのことに触れていた。アベノミクスの失速は日増しに明らかになるだろう。
 総選挙実施は夏までがタイムリミットと考えても不思議ではない。同日選となると確実に大阪から橋下さんが名乗り出るだろう。そうなると自民党と大阪維新で衆参3分の2近く議席確保も現実味を帯びてくる。
 対決の構図は描きやすくなっているはずだが、その割には我が党の動きは鈍い。

2016-02-09 | Posted in 日記No Comments » 
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