2016-02-24

野党共闘が進むほど同日選の可能性高まる。

 とうとう維新は「頼むから民主党に入れてくれ」と懇願しだした。本当は党名だって「民主党」でかまわない、といったものだろうが、最後の面子を立てた形で「党名は検討」となるようだ。それでも党名は検討したがやはり「民主党」で落ち着くか、「◯◯民主党」か「民主党◯◯」くらいで略称は「民主党」にならざるを得ないだろう。訳もわからない党名にしたら有権者も混乱するし、何の得にもならない。何より4月の二つの補選に響く。そこは維新の皆さんも承知だろう。面子を立ててもらっただけで納得済みのはずだ。そうなるとさすがに反対とは主張しがたい。
 ただしこれは衆議院の話で、参議院の維新議員は前回当選時に存在した民主党に合流することはできない。だから参議院では統一会派とはなっていない。溝が大きいのである。今の合流の方針がすんなりと両党でまとまるとは限らないのも事実だ。
 さて仮にそうやった野党連携が進みだすと、これに敏感になるのが官邸だ。共同通信社の世論調査で安倍内閣と自民党支持率が下がった。マイナス金利のサプライズも続かず、官製春闘と力を入れた割には賃上げ増は期待できないような経済情勢になってきた。甘利スキャンダルも今後どうなるかわからない。つまり安倍政権に取っては先行き不安は増すばかりなのである。
 共産党も1人区で擁立見送りを決定するなど真剣な姿勢を見せて来た。維新の民主党への合流で本格的な野党共闘が動き出せば、安倍総理が描く夏の参議院選挙で憲法改正に必要な3分の2の議席確保は困難になる。とすれば野党共闘を潰しに出る。それは同日選である。さすがに同日選となれば各党の思惑が先行し共闘は混乱する。そこにつけ込んで一気に決戦に出てくる。
 とすれば同日選でも闘える野党共闘を民主党は目指すしかない。そのための維新との合流である。野党共闘だけでは同日選は闘えない。問題は維新だけでなく社民党や生活の党との関係をどうするかである。そこまでの動きができれば仮に同日選になってもそれなりの闘いができる。岡田代表の政治力にかかっている。

2016-02-24 | Posted in 日記1 Comment »