2015-12-26

相次ぐキャスター降板はテレビ局の降参宣言。

 官邸に対し白旗を挙げたも同然のニュース番組のキャスターの相次ぐ降板だ。TBSの「NEWS23」の岸井成格さんは、「安保法案は憲法違反であり、メディアとして廃案に向け、声をあげるべき」と発言。これに対し官邸に近いとしか見えない「放送法遵守を求める視聴者の会」(すぎやまこういち氏代表、メンバーにあの渡部昇一氏も。)が放送法に違反だとして、新聞の全国紙の意見広告を出していた。突然登場した団体だが全国紙に意見広告を出すなど資金力も豊富なのも?だが、これが背景にあるとしか思えない岸井氏の来春での同キャスター降板だ。もう一つはテレビ朝日の看板番組「報道ステーション」の古舘伊知郎さんの来春での降板。24日の記者会見では本人は関係ないとしているが、今年3月の元経済産業省官僚の古賀茂明さんの自身の番組降板を「官邸からバッシングを受けてきた」と放送中に発言したことに関係しているに決まっている。あの事件以降、古舘さんの降板は噂されてきたし、後任にミヤネ屋の宮根誠司氏の名前も挙っていた。
 局側はそんなことは関係ないと否定するが、このタイミングでの降板は、どう考えてもテレビ局の官邸に対する降参宣言としかうつらない。本当だったら安倍内閣期間は降板させないくらいの気迫が必要ではないのか。テレビ局も結局、民間会社であり、収入や視聴率のことで報道方針も簡単に変えてしまう。怖い社会になってきた。

2015-12-26 | Posted in 日記No Comments »