2015-12-09

トンカジョンの「多事争論」

昨日、松山市にある愛媛職業能力開発促進センターを訪問し話を聞いた。入所者数が減り充足数を確保するのが難しくなってきているという。離職者が減少してきており景気は確かに良くなっているのだろう。愛媛での数階建てのビル建設が、資材と人手不足を理由に数年待ちになっているとも聞く。東京でのビル建設ラッシュと重なる。大震災の復興でただでさえ資材が高騰し人手不足。そこにきて時ならぬオリンピックバブルで土木、ビル建設ラッシュだ。こちらも今流行りの異次元の世界である。東京を発信源にする「なんとなく好景気」の類ではないか。
7〜9月期のGDPが速報値より大幅に上方修正されプラス成長に転じた。速報値ではマイナス0.8だったので、4〜6月期のマイナスに続き2期連続マイナスでは不況だ、と海外メディアが総出でアベノミクスの失敗を報じ出した矢先である。最近の米国の好景気転換を示す各種指標は、政府の粉飾数値だと批判されるほどあちらでも実態感がないようだが、日本も似ている。報じた日経も「実感なきプラス成長」とし課題は年明け以降とする。
要は消費マインドを刺激する賃上げにつなげたいのである。さもなくばアベノミクスは失敗。17年の増税もおぼつかなくなる。これは絶対に阻止したい財務省は益々国あげての好況感演出に力を入れるだろう。

2015-12-09 | Posted in 日記No Comments »