2015-09

私たちは戦後民主主義の新たな覚醒の中にいる。

 私は今、感動しています。それはこの会場にいらっしゃる皆さんとともに、70年の戦後民主義の新たな覚醒のただ中にいるということを感じるからです。
 その新たな運動の波は燎原の火のように全国に広がり、もはや誰も止めようもありません。
 70年の民主主義、立憲主義、平和主義に対し弓を引いた一部の政治家は、権力の中枢の中できっと恐れおののいていることでしょう。
 この運動の中心に日本弁護士会がいるのは論をまたないことです。同じ思いの同士の一人として本集会を主催された横浜弁護士会、日本弁護士会、そしてここに結集された皆さんに対し、心からの敬意と感謝を申し上げます。
 私は超党派の国会議員でつくる立憲フォーラムの事務局長を勤めています。私たちは彼らが企てた96条の先行改憲、秘密保護法、7.1閣議決定、そして安保法制に反対する運動を日弁連と連携して展開してきました。
 その運動が広がり、多くの人に勇気を与えてきました。
 先ほどのママの会そうであり。大学生のシールズに始まり、ミドルズ、オールズ、そして今は海外からオーバーシーズという運動も始まっています。
 9月3日、憲政記念館での集会のことです。元内閣法制局長官の宮崎礼壹(れいいち)さんは、権力に弓を引くのは怖いと前置きしつつも、安保法制案は違憲であり、手続き的にも正当性を持たないと断言されました。
 最高裁長官であった山口繁さんは、集団的自衛権は違憲であり、立憲主義わきまえていないと論破されています。
 それぞれ「法の番人」、「憲法の番人」と呼ばれる機関の長官の発言です。
 ほぼ全員の憲法学者が違憲だと言っても、憲法判断は最高裁が行うものと政府は強弁していましたが、その「憲法の番人」からも、「法の番人」からも完全にノーを突きつけられた法案は、もはや廃案しかありません。
 権力を恐れぬ勇気をもった行動や発言があいついでいます。これが民主主義なのです。われわれの力なのです。
 8月30日に全国で展開した大行動は、安倍政権の暴走をストップさせるという目的だけではなく、民主主義に火をつけました。彼らから今まさに切り刻まれようとしている憲法を奪い返し、憲法がわれわれに与えてくれたこの民主主義を守り抜こうではありませんか。
 闘いは続きます。強行採決をするとすれば14日の週となりましょう。私たちは14日の夕刻、再び30日に匹敵する大集会、大行動を国会前で開きます。それから連日、行動を展開します。そして強行しようとするその日はさらに多くの人を集め強烈なる反対のうねりを官邸へ突きつけましょう。
 皆さん、再び永田町でお会いしましょう。闘いはこれからです。最後にお集りの皆さんの勇気に感謝しあいさつとします。ありがとうございます。

 これは昨日の神奈川県で開かれた横浜弁護士会主催の戦争法案反対集会でのあいさつの下原稿。民主党を代表して、立憲フォーラム事務局長の立場で行った。ジャーナリストの鳥越さんや漫画家の石坂啓さんもいたりしての6000人ほどの集会だった。途中から雨が降って来て参加者は大変だったし、僕も傘を持て来ていなかったので終了後に少し小降りなったので、このチャンスにとあいさつもそこそこに会場をあとにした。

2015-09-07 | Posted in 日記No Comments » 

 

「桃ひとつ買って平和を祈つゝ」

9月5日の平和の句

稲本 八重子さん(80) 愛知県江南市

金子 兜太 日常のささやかなことが平和のありがたさを伝えてくれます。これが大事。

いとうせいこう ありとあらゆる行為のうちに、平和への祈念をこめることができるのだ。

中日新聞より

今朝は鳥羽にいる。だから中日新聞だ。
しかし鳥羽の海は穏やかで、天気も良くて清々しいのだ。安倍さんのおかげで、この穏やかさにも清々しさにも普通なら思ってもみない平和を思う。桃ひとつだってそうだ。日常の中に非日常の戦争を思い描かせる。ある面安倍さんはすごい。

2015-09-05 | Posted in 日記No Comments » 

 

東京暮らしはきついのである。

 僕はカレーが好きで、イチロー選手のように毎日食べても良いが太るのでできない。福岡県に久留米という街があり、昔、そこの西鉄久留米駅にナイルカレーというお店があった。大きな皿の片方にご飯が盛られ、残り一面に黄色っぽい独特の色のカレーが薄く海のようにかけてあって、食物的固形物はどんなに探しても小さな肉片が一個だけで、味も独特でうまく言えないが、よく食べていたな。
 だからでもないと思うが、僕は結構長い間、加齢臭のことをカレー臭だと勘違いしていた。「かれい」の発音が「カレー」に聞こえ、そうインプットされていたからしかたがないのだ。だからカレーの匂いの体臭というのは如何なものかと想像し、カレー好きの体臭はカレーっぽい匂いがするのかもしれない、と考えたこともある。
 夏場は体臭が気になる季節でもある。駅なんかですれ違ったり、電車の中で変な匂いに遭遇することはしばしばで、ついついどの人だと犯人探しをしてまう。そしてほとんどが男性である。自分の匂いはわからないもので、僕もたまに「匂わない?」と連れ合いに聞いたりする。
そんな訳で出かける時はオーデコロンを使う(もう30年以上同じもの)。ある時先輩女史から「江崎くんコロンつけすぎ、くさい。あたし匂いに敏感なの」と言われがっくりと肩を落としてしまったことがある。僕の百倍もあろうか思うくらい匂いを振りまく外国人男性に遭遇したりもするが、加齢臭よりも良いと思うのです(日本人女性も最近なかなかもんです)。そんなに匂いに敏感ならこの時季さぞ大変だろうな、と同情する。鼻歪めながら電車に乗ったりしていて、我慢できずに「おたく少々匂いますよ」と隣の人に指摘したりしているかもしれない。
 匂う人は圧倒的に男性で、全国を飛び回っているから思うのだが、実は東京に多いと思う。人口が多いからなのか、一人暮らしの人が多くて洗濯に手間暇かけられないのかわからない。でも東京に戻ってくると犯人探しをする機会が多くなるのは間違いない。
東京暮らしがきついのは匂いからでもわかるのである。

 

「民民民(みんみんみん)鳴くや夏蟬(なつぜみ)シュプレヒコール」

9月4日の平和の句

松下 大樹さん(24)  東京都西東京市

金子 兜太  鳴き合う蟬の声が「蟬時雨」。それを民民民と聞くとは、さすが大学院生。民主主義の、平和の大切さをいつも考えているのだ。

東京新聞より

痛快(^^)。思わず笑みが出る。蟬もシュプレヒコールを後押ししている。それほどシュプレヒコールもみんなのものになっている。

2015-09-04 | Posted in 日記No Comments » 

 

「九条は全戦死者の御霊なり」

9月3日の平和の句

倉橋 千弘さん(76)  浜松市西区

いとうせいこう  死者から賜ったことを次の生者につなぐのは。今生きる我々の責務。

金子 兜太  数百万におよぶ戦死者の霊魂が憲法九条を生んだのだ。忘れるな。

東京新聞より

真実一路。日本人を表す言葉ではないか、と最近思う。戦争法案の反対のうねりをみていてそう思うのだ。殆どの人が何もしらされず、むしろ嬉々として中国侵略を受け入れた。そして強烈な敗戦。幾百万の国内外の犠牲者の現実。その時初めて自分たちの愚かさを知る。ほぼ全国民がそう思ったと思う。そこに戦争放棄の憲法が生まれた。もう二度ともう二度と戦争は嫌だ。どんな些細な銃撃戦も嫌なのである。それに向かって真実一路の70年だったのだと思う。国民の無意識の内にそんな思いが存在する。これはも遺伝子の中にある。平和が真実なのである。戦争は嘘の世界なのだ。真実一路で行こう(^^)

2015-09-03 | Posted in 日記No Comments »