日記

私たちは戦後民主主義の新たな覚醒の中にいる。

 私は今、感動しています。それはこの会場にいらっしゃる皆さんとともに、70年の戦後民主義の新たな覚醒のただ中にいるということを感じるからです。
 その新たな運動の波は燎原の火のように全国に広がり、もはや誰も止めようもありません。
 70年の民主主義、立憲主義、平和主義に対し弓を引いた一部の政治家は、権力の中枢の中できっと恐れおののいていることでしょう。
 この運動の中心に日本弁護士会がいるのは論をまたないことです。同じ思いの同士の一人として本集会を主催された横浜弁護士会、日本弁護士会、そしてここに結集された皆さんに対し、心からの敬意と感謝を申し上げます。
 私は超党派の国会議員でつくる立憲フォーラムの事務局長を勤めています。私たちは彼らが企てた96条の先行改憲、秘密保護法、7.1閣議決定、そして安保法制に反対する運動を日弁連と連携して展開してきました。
 その運動が広がり、多くの人に勇気を与えてきました。
 先ほどのママの会そうであり。大学生のシールズに始まり、ミドルズ、オールズ、そして今は海外からオーバーシーズという運動も始まっています。
 9月3日、憲政記念館での集会のことです。元内閣法制局長官の宮崎礼壹(れいいち)さんは、権力に弓を引くのは怖いと前置きしつつも、安保法制案は違憲であり、手続き的にも正当性を持たないと断言されました。
 最高裁長官であった山口繁さんは、集団的自衛権は違憲であり、立憲主義わきまえていないと論破されています。
 それぞれ「法の番人」、「憲法の番人」と呼ばれる機関の長官の発言です。
 ほぼ全員の憲法学者が違憲だと言っても、憲法判断は最高裁が行うものと政府は強弁していましたが、その「憲法の番人」からも、「法の番人」からも完全にノーを突きつけられた法案は、もはや廃案しかありません。
 権力を恐れぬ勇気をもった行動や発言があいついでいます。これが民主主義なのです。われわれの力なのです。
 8月30日に全国で展開した大行動は、安倍政権の暴走をストップさせるという目的だけではなく、民主主義に火をつけました。彼らから今まさに切り刻まれようとしている憲法を奪い返し、憲法がわれわれに与えてくれたこの民主主義を守り抜こうではありませんか。
 闘いは続きます。強行採決をするとすれば14日の週となりましょう。私たちは14日の夕刻、再び30日に匹敵する大集会、大行動を国会前で開きます。それから連日、行動を展開します。そして強行しようとするその日はさらに多くの人を集め強烈なる反対のうねりを官邸へ突きつけましょう。
 皆さん、再び永田町でお会いしましょう。闘いはこれからです。最後にお集りの皆さんの勇気に感謝しあいさつとします。ありがとうございます。

 これは昨日の神奈川県で開かれた横浜弁護士会主催の戦争法案反対集会でのあいさつの下原稿。民主党を代表して、立憲フォーラム事務局長の立場で行った。ジャーナリストの鳥越さんや漫画家の石坂啓さんもいたりしての6000人ほどの集会だった。途中から雨が降って来て参加者は大変だったし、僕も傘を持て来ていなかったので終了後に少し小降りなったので、このチャンスにとあいさつもそこそこに会場をあとにした。

2015-09-07 | Posted in 日記No Comments » 
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