2015-08-19

名物の話。

 全国を飛びまわっている仕事をしていると、土地土地のいろんな名物に出会う機会も多い。それが楽しみの一つでもある。
 石川県のある港の定食屋さんに入ると壁にかかった品書きに「きつね丼」とある。聞いたこともないから、もちろん食べたこともない。好奇心旺盛な僕は迷うことなく注文する。油あげを使ったものであることは想像できるが、さてどんな丼かなとわくわくしながら待つこと数分。お盆に蓋がかぶった丼が一つ乗ってくる。
 蓋を開けると、ご飯の上に切った油あげが乗っている。それだけであった。想像力など働かせるほどのこともない。江川のストレートのような真っ向勝負のきつね丼である。好みによって醤油をかけて食べる。考えてみるとこれは、おかずとご飯を注文した場合のご飯のエクストラバージョンなのだ。きっとご飯だけでは味気ないからと考案されたのだと思うが、だったらなぜ蓋をしておく必要がるのか。それは、油あげはわかるが、それをどう料理したものか。きっととき卵に混ぜてあるにちがいないとか、海苔か天ぷらかと想像させ、注文という行為を楽しませる主人の策謀であって、蓋を開けたときの驚きと失望も食の楽しみという深いこだわりか。本当のことはわからないが、食とは奥深きものだと思った。
 一方、滋賀県には「サラダパン」という名物があり、滋賀県民なら誰でも知っているとテレビ番組で滋賀出身のタレントが話していた。美味しいということなので、総務委員会のとき滋賀が選挙区である林さんに聞いてみたが、彼女は知らなかった。でも「こんど買ってきてあげるね」と優しかった。
 その後の総務委員会での話だ。彼女によると滋賀県でもある地域しか売っていないようで、日持ちがしないから、なかなか買えないのだそうだ。残念と思いつつそれでも待つこと数ヶ月。林さんから待ちに待った「サラダパン」が届いた。1個だけ届いた。あとで聞いたが、やっと1個だけ買えたとかで自分も食べていないそう。感謝です。
 一人で食べるわけにはいかず、どう?と秘書の鳥越くんと三木さんと三つに分けて食べてみた。コッペパンに細切れにした沢庵が挟んであったようで・・・・。何せ食べた量が少なかったから記憶も小さいのだ。
 実は今日、明日は滋賀県なのです。「サラダパン」に出会えるか。前回行った時は売り切れで出会えなかったのです。僕の中で中身も味もうすら覚「サラダパン」がすでに伝説になっていたのだった。

 

「九条は知覧ほたるの心です」

8月19日の平和の句

酒井 良信さん(90)  福井市

金子 兜太  知覧は特攻基地で、その記念館は特攻隊員の映像で埋まる。自分を蛍に喩(たと)えていた話も残されている。九条を支える根は深い。

東京新聞より

九条はすでに日本人の無意識の中にある。だから動かない。無意識化された思いは強い。戦争経験がある人ほどそれは強い。

2015-08-19 | Posted in 日記No Comments »