2015-08-05

新潮文庫とギリシャの話。

 村上春樹と安西水丸という人の共著である「村上朝日堂」という新潮文庫を東京から高崎行の新幹線に乗る前に東京駅で買った。別に大した意味はなく、ただ単に面白そうだったから買った。第6感というやつである。当たった。まっこと面白い。文章が実に軽妙なのだ。
 エッセイだから最初から丹念に読み進める必要はない。たまたま開いたところから読める。
 関東甲地連のバレーボール大会のレセプションが前橋で開かれた。それに参加し帰る電車の中でたまたま開いたページがギリシャの話だった。
 著者がギリシャにいるときの生活は、朝起きて飯をくって泳いでまた飯を食って昼寝して散歩して酒飲んで飯食って寝る。という暮らしを延々と繰り返したそうだ。ギリシャに行ったことはないが、イタリアには行ったことがある。あの気候、風土ではと楽に想像できる。ダークスーツに身を包みソリッドのネクタイをピシリと締めたバンカーなどは全く似合わない。存在そのものが似合わない。
 ボタンを二つほど外した派手なシャツを着て胸元からは胸毛もチラチラ。パンツはやはり白のヨレヨレの綿かリネンだろう。
 さてさてそんなギリシャが今大変だ。EUからもっと節約して借金返せの大合唱である。特に真面目で金持ちのドイツはうるさい。
 しかしさしものドイツも気候と風土で培われたギリシャ人の天性の陽気さには勝てないと思う。ゼロか半分かと居直られたら、半分でも金返してもらった方が良いに決まっている。多分そんなことになる。

 

「もう渡るまい大東亜という虹の橋」

8月5日の平和の句

並木 孝信(81)さん  神奈川県厚木市

金子 兜太  「大東亜共栄圏」という美称のもとに戦争に駆り出されたことを忘れはしないぞ。集団的自衛権の行使が残酷な戦死を伴うことも。

東京新聞より

戦争は常に為政者が創りだしてきた。大東亜という表現も実は欧米列国に変わって日本が支配するための方便だが、そんな事実は隠蔽され渡らされたののは普通の国民だった。

2015-08-05 | Posted in 日記No Comments »