2013-06-10

日記194 住宅バブルの不安

アメリカ西海岸の住宅バブルは加熱の一方のようです。今日のNYタイムスは買い注文が殺到していることを伝えています。「シングルファミリホーム」といってますから、向こうでの一般的な家でしょうが、その買値が1億円ほどになっているようです。http://www.nytimes.com/2013/06/09/us/cash-is-fueling-quick-home-sales.html?pagewanted=1&hp

前回のアメリカの住宅バブルと同じです。2000年代の日本の金融緩和で溢れたお金が、アメリカで住宅バブルを起こしました。金融資本主義では、バブルが意図的に起こされます。その繰り返しです。アメリカドルはまだ基軸通貨ですから、アメリカにお金が吸い寄せられるのは当然ですが、肝心のアメリカの体力が弱まっています。いつまでこのやり方が持つか。崩壊した時の日本の反動が大きいと思います。グローバルや自由経済などの市場原理主義から離れ、リージョナルな世界で経済を見る時代に転換しなければなりません。日本も地域でお金を回す政策に力を入れるほうが、東京に全て吸い上げられる今よりよっぽどいいと思います。介護や医療や教育などの公共サービスは人がいて初めて成り立ちます。支払われる賃金は、消費されることで地域に還元されます。公共サービスを産業と位置づけ直す必要があります。

しかし発表された政府の成長戦略は相も変わらず成長至上主義のようで、民主党政権の成長戦略からは大きく様変わりしました。

国会は、区割り法案の審議入りの目処がたったようで、今週から動き出します。今週もみなさんがんばりましょう。

2013-06-10 | Posted in 日記No Comments »