日記

ターミネーターの世界とアルファ碁の勝利。

グーグルが開発した人工知能の棋士「アルファ碁」が世界最強の人間棋士、韓国の「イ・セドル」九段との5番勝負の試合をあっけなく3連勝で制してしまった。アルファ碁さんは人間に花を持たせて残りの試合で勝ちを譲るかもしれないよ。でもそこまでやったらもうお手上げだよな〜と思っていたら、昨日そのとおりになった。もちろん手加減した訳ではないと思うが、人間だってそんなことは言うわけがないから、本当のところは謎だ。でもちょっと怖くなったのは間違いない。
チェスを制したのは随分前。その時、取った駒を使える将棋はチェスよりはるかに複雑だから難しいと言われていた。それよりさらに難しい、10年かかると言われた碁にそんなにかからず勝ってしまう。人工知能の進歩は目覚ましい。
チェスと将棋は駒に役割が決められているが、碁石にはない。どこに打とうがただの石だ。しかし打つところで全く局面が変わる単純さ故のゲームとしての奥深さ難しさ。そこが人間有利の理由だったが。直感力も重要だった。
しかしアルファ碁さんは、一から自ら学習し直感力も養っているというのだからすごい。この対戦中、当然人工知能が話題になり、NHKのニュース番組で少し特集していた。司会者がこのまま進んでいくと怖いですね、と聞くと、その時の解説者が、「人工知能には、自然を破壊するのは悪いことといったやっちゃいけないことがインプットされている」そうだ。しかし、例えば「人間がその自然に害を与えていると人工知能が判断すれば人間を攻撃しだすかもしれない」なんて話していた。
巨大コンピューターどころかスマホのようなものまで相互に繋がり合って、情報を共有化するようになってきた世の中だ。Iotが新たな成長戦略だとしてやっきになっている人間だが、少々不安でもある。ドイツではインダストリー4.0というトヨタのカンバン方式の上をいく合理的生産方式が広まっている。関係する部品から最終工程の工場や開発や販売や流通までインターネットで情報を共有し、人工知能的コンピューターが最善のやり方を考え、実行する。関係する手間暇、在庫を無駄とし、できる限り削ぎ落とすわけだ。とどのつまりは生産性のさらなる向上である。労働力は無駄の一つ。できる限り削ぎ落とす最たるモノとする。いやな世の中になりすぎてますね。
マシンが反乱を起こし人間を滅ぼす未来社会を描いた「ターミネーター」の世界が空想ではなくなってきた。
今日は全国広い範囲で雨のようですね。そのうち天候だって人間が扱いだすかも。そうなったら本当に人間は自然の敵とマシンが判断し攻撃しだすかもしれない。そうなる前に人間性の回復を目指して頑張らねば。経済の主人公は人間なのですから。市場ではないのです。

via PressSync

2016-03-14 | Posted in 日記No Comments » 
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