2015-05

「映像のドラマの兵士は肥えている」

5月26日の平和の句

映像のドラマの兵士は肥えている

清 千代美さん(76) 神奈川県茅ヶ崎市

金子兜太 戦場の兵士は痩せ細って耐えている。映像で誤解しないこと。

いとうせいこう こんなはずがあるか、と思う。春か夏か、秋か冬か。景色が見える。

東京新聞より

江崎 孝 昔、戦場体験を取材した。想像を超えていた。その人は息子にさえ語らず亡くなった。

2015-05-26 | Posted in 日記No Comments » 

 

大空襲このスタジアムの倍の死者

5月25日の平和の句

「大空襲このスタジアムの倍の死者」

長田 万穂さん(おさだまほ 32) 埼玉県越谷市

いとうせいこう 群衆を見てふと死者を思うことは僕にもよくある。生の躍動ゆえの想像。

金子 兜太 特に東京大空襲は残酷だった。満員のコンサート何倍の死者。

東京新聞より

江崎 孝 大空襲もその死者数も知らない世代。知ったからこそ怒りがわく。

※5月23日の平和の句

「『武器はイヤ』母は雛から刀狩り」

吉永 愛子さん(59) 東京都江戸川区

金子 兜太 着想がおもしろい。男雛から刀や弓や〈闘う構えのもの〉はどしどし取り上げている母の率直潔癖な姿が、まことに微笑ましい。

江崎 孝 お母さんの深い傷が見えるようだ。武器という武器をこの世から消し去りたい。

※5月24日の平和の句

「戦争は人を丸太と呼ばせけり」

辻本 直子さん(47) 金沢市

金子 兜太 戦争はこんな残酷なことまですると知って思わず書き付けた句。

いとうせいこう いわゆる人体実験でこういう呼称が使われた。言葉は良心を鈍らせる。

江崎 孝 普通の感覚では人は殺せない。社会を異常にするため言葉も変えられる。

2015-05-25 | Posted in 日記No Comments » 

 

東京、福岡、高松そして東京

昨日、参議院本会議が11時20分に終了。1時間後の12時20分の便に飛び乗り福岡へ。
空港から車で福岡県市町村職員退職者会総会が行われている天神の会場へ直行。
10分ほどあいさつしてすぐに博多駅へ。
15時48分の新幹線で岡山へ向かいました。
岡山駅で17時22分発の高松行き快速マリンライナーに乗車。1時間後高松到着。車でそのまま高松国際ホテルへ。すでに始まっていた公営企業評議会全国交流会であいさつし、ビールをコップ一杯飲んで、参加者約200人に一人ひとりと握手していると、午後8時を回りお開きに。
出口でできるだけ握手して皆さんを見送り、議長など役員関係者の皆さんと二次会へ。
ほとんど何も食べてないので、ちょっとお腹に入れて、1時間ほどで先に失礼しホテルに戻りました。
今朝は8時8分のリムジンバスに乗り、杣谷さんと高松空港に。この飛行機で東京に戻り、労働学校で講演し、任務終了!
ちょっとハードな時間でした(._.)


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2015-05-23 | Posted in 日記No Comments » 

 

ふざけるなオレはおまえの銃じゃねぇ

5月22日の平和の句

ふざけるなオレはおまえの銃じゃねぇ

石川 芳子さん(61) 愛知県みよし市

いとうせいこう このフレーズ、胸がすく。個人同士でも社会に対しても、バシッと響く17文字。無季だが、女性が詠むことで虚構の普遍性が出た。

東京新聞より

江崎 孝 男性だたと思った。女性だった。なおさら響いた。男社会の末路が戦争なんだ。最高。

2015-05-22 | Posted in 日記No Comments » 

 

NHKの話①

ありがたいことに定期的にコラムを掲載していただく機関紙がある。中でも出身の福岡県本部が結構長文の話を載せてくれている。そこにNHKに関する話を3回に分けて書いた。さすがにNHKで3度は長広舌すぎると思って、これを最後にとしたら紙面が足らず、「続きはブログ」と逃げた。そんな訳で福岡県本部の機関紙に載せていただいた分を加筆してここで紹介することにした。

天下の日本放送協会、NHKが揺れている。原因は籾井という異質な人を会長に据えたこと。そして官邸からの圧力だ。NHKに政権批判をさせないことを目的に会長や経営委員人事に介入したのだから、こうなることは目に見えていたが。

内と外からの揺さぶりだけにどれだけ耐えれるか。経営陣の真価が問われたのは言うまでもない。

内なる揺れは、一昨年籾井さんが会長に就任した時から始まった。官邸は経営委員と会長というNHKの権力の中枢に、総理と思想信条や関係の近いメンバーを送り込んだ。目的は政権批判をさせないこと。特に慰安婦問題には過敏になっていた。しかし、昨年冒頭の会長会見で公共放送に対する自らの知見の無さを暴露してしまった。このことは官邸にとっては大きな誤算ではなかったか。会長の勇み足とはいえ、官邸というか安倍首相の思いを忖度してのこと。しかしNHKという世界に冠たる公共放送のトップには余りにも資質の伴わない人物を、強引に押し込んだ官邸の責任は重い。結局、その後に発生する問題はすべてこの人物を原因にしてのことだから、正直、首相や官房長官は鼻白む思いだと察する。

が、この人の首を取ると政権批判に繋がるので官邸も黙って(というか裏ではいろいろやっていると思うが、その効果がいっこうに現れない)、見ているしかない。それを笠に着て振る舞うのがまたこの人の真骨頂なので、どうしようもないと思う。

さて話を戻す。

当然猛烈な批判を浴び、当時、国会質問も毎日のように行われた。本来ならばここで会長解任となるところであったろう。しかし政権は必死でかばい首を繋げた。昨年のこの騒動は籾井という人物が会長にふさわしいかどうか。つまり会長の資質を問う騒動だった。

しかしその後、心配していた受信料収入の落ち込みもなく、放送の評判や視聴率も悪くない。私事だが朝のテレビ番組の「マッサン」などは録画し、初めて全視聴してしまうほどファンだった。特に戦禍の時代の放送は政権が進める情報統制や戦争ができる国づくりを暗に批判しているようで痛快でもあった。

受信料に関しては、直接支払から口座振替への移行が進み、不祥事が以前のように不払いへ直結しにくくなったことが幸いしている。会長批判に触発された制作や営業に関する職員の努力の成果も評価しなければなるまい。決して会長の手腕ではない。

ところがだ、この人はこれによしよしと気を良くし、本来の資質を表に出し始めた。もともとトップに付いてはいけない人だったのだから、仕方がないのだが。

会長のハイヤー私的利用の料金不払いが監査委員会に内部告発されてしまう。そのことを週刊誌が掲載し発覚した。その後籾井会長問題が毎週のように出ているのはご承知のとおり。ハイヤーの問題だけではなく、クローズアップ現代のヤラセ事件、内部調査に関する弁護士経費の疑惑など疑惑は連続する。その全ての発信源が内部告発であるから、深刻である。

不祥事の深刻さは増すばかりだ。会長の個人的資質の問題が一年間で経営体質という組織問題に増殖してしまったといえる。

3月26日の総務委員会でこの件を1時間ほど質問した。この内容はYouTubeが「籾井会長大ピンチ!江崎孝(民主党)vs籾井NHK会長「反論しても墓穴を掘るだけだ!激怒あり笑いありの国会」国会中継・参議院総務委員会」として面白おかしく全編配信してくれている。興味のかる方は観てもらいたい。言い訳して申し訳ないが、会長の言質をとるより、ハイヤー問題を監査した監査委員と監査報告の矛盾を付くことに主眼をおいたが、制限時間内では詰め切れなかったのは反省大である。それでも会長は代金を支払うと明言して利用したと強弁するが、利用料金を秘書室長が知ったのは監査委員会が動き出してからであったりと疑惑は膨らむばかり。これ以降、監査報告の杜撰さが問題になり、このことだけの総務委員会集中審議に発展した。

さてさてNHKの問題は今日現在も進行中である。

 

2015-05-21 | Posted in 日記No Comments »