2013-12-07

日記220 一夜明けて。

あと数十分で日が変わるという深夜、特定秘密保護法が参議院本会議で可決成立しました。わかっていたことですが、無念です。2日の会期延長もわずか30分ほどを使っただけで、今国会は閉じました。

数の力を持つ政党であれば、やろうと思えばここまでやれるのだ、ということをあらため思い知らされました。振り返れば、すべてが自民党、安倍政権の思うがままの国会運営でした。国会終盤の公明党は、完全に自民党の保管勢力になったと感じます。これにみんなの党の一部、維新の会が加われば、さらに思うがままのことができることになります。

ただ国会を取り囲んで反対の声をあげる人々の数は、日増しに多くなり、時間も深夜までとなりました。そして昨日はヘリコプターも飛ぶ異様な雰囲気でした。ふと、こんな雰囲気の中で自民党は強行できないかもしれないという気持ちになったのも事実です。

一夜明けました。5時間ほど眠ったでしょうか。静かな土曜の朝です。昨夜の喧騒がうそのようで、工事現場の車の音、鳥の声が聞こえてきます。

民主党はがんばりました。参議院に移ってからは、心一つに廃案目指して闘いました。しかし何かが足りなかった様な気がします。数ではありません。衆参の連携、参議院議員58名の使い方やガバナンス、運動のあり方などに我が党が克服すべき課題があります。

国会に連日集まった人々、全国で声をあげてくれた人々の運動は外国メディアも注目することとなりました。現実にわたしも外国の記者から「こうも長く反対運動が続くのは珍しい。なぜか。」と質問されました。

この運動が一過性ではなく、新たな民主主義の萌芽であって欲しいと願います。そうなるようにわたしたちも闘わなければなりません。

ほとんどヤジや大声を出してこなかったわたしですが、今回は他の議員も驚くほどに声を出していました。議員経験も4年目。もっと積極的に流れをつくっていけるように気持ちを新たにしています。

力及ばず。本当に申し訳ありません。しかし目線を上げ、進みます。

2013-12-07 | Posted in 日記No Comments »