2013-11

「闘う政治家」になりたい政治家。

わたしは政治家を見るとき、こんな見方をしている。それは「闘う政治家」と「闘わない政治家」である。「闘う政治家」とは、ここ一番、国のため、国民のためとあれば、批判を恐れず行動する政治家のことである。・・・初当選して以来、わたしは、常に「闘う政治家」でありたいと願っている。それは闇雲に闘うことではない。「スピーク・フォー・ジャパン」という国民の声に耳を澄ますことなのである。(安倍晋三著「美しい国へ」はじめに—「「闘う政治家」「闘わない政治家」」より)

昨日の決算委員会で同僚の小西議員が質問に立ち、集団的自衛権行使容認についての政府見解をただした。総理から解釈変更を命じられ、自身も容認派の小松内閣法制局長官が長々と答弁を行う。当然ヤジがとぶ。それまでいたって冷静に対応していた安倍総理の態度が一変。ヤジに反応した。

「外野は黙ってなさい」。なんと自席に座っている総理が、傍聴議員に対してヤジで応戦したのだ。

「端的に応えて」。小西議員が長い答弁を繰り返す法制局長官に促す。

「丁寧、丁寧に応えなさい」と今度は長官に諭す総理。丁寧にとは、長く応えなさいという意味であるのは誰にでもわかる。総理のほぼ正面に座っているわたしには、その声がはっきり聞こえてしまう。

「答弁者に何を変なこと言ってんですか。総理がそんなこと言っちゃだめだ」とわたしが声を上げた。すると。

「アシストしてんです。アシスト!」と総理が答える。

小西議員の持ち時間を示すデジタル掲示板が3分くらいのところで、総理が答弁に立った。途中から脈絡のない答弁を執拗に繰り返す安倍総理。ちら、ちらっと掲示板を見る仕草で、時間稼ぎしていることがわかる。怒号の中、持ち時間表示が0になったのを確認して、総理が答弁を終えた。

気持ちが収まらない小西議員。持ち時間を超えて話す。すると「時間だ。時間だ。時間を守らせて、委員長」と手を大きく振る安倍総理。とても総理大臣とは思えない態度に情けなさを感じつつ、劣化する政治の現実に愕然とした。

小松法制局長官の長い答弁は、これまでの内閣法制局の「集団的自衛権行使は憲法違反」という解釈を、安倍内閣で変えると言わんばかりの内容であった。時に笑みさえ浮かべる、総理と閣僚の面々の態度は傲岸不遜としか言いようがない。この内閣に何を言ってもしかたがない。自らの考えこそが正しいと思っている。そして、本気なのだ。特定秘密保護法案も集団的自衛権行使容認も憲法改正も本気でやる気なのだ。それまで一縷の望みを持っていた。世論の反対に勢いがでてきた中で、特定秘密保護法案は審議未了廃案に追い込めるかもしれないという思いは、この瞬間消し飛んだ。

このブログを書いている今、その思いはもう現実になっている。つい先ほど衆議院の特別委員会で採決が強行され、間もなく衆議院本会議が開かれ、ここでも強行採決されるであろう。これほど問題があり、マスコミも学者も弁護士も、ありとあらゆる人々が反対し、昨日福島で行われた公聴会でもほとんどが反対意見であったにもかかわらず、強行採決で押し切った与党に正義はない。

あるのは「闘う政治家」でありたいと願う政治家の、自分の考えこそ国のためなのだという傲慢さだけである。「闘う政治家」になりたいと自らを鼓舞する政治家には、国を担う度胸も度量もなかった。そう思って冒頭の安倍晋三の文を読み返す。育ちのいい男から漂う薄っぺらな正義感がぷんぷんに臭う。

この内閣は一刻も早く退陣させなければなない。さもないと日本が日本では亡くなる。決して「美しい国へ」導かせてはならない。

それができるか。

2013-11-26 | Posted in 日記2 Comments » 

 

日記217 秘密、秘密、秘密がとおる。

先週末、お世話になっている先輩から、

「どうしたの?ブログ2週間以上更新されてないので、具合が悪いのかと思って」と電話がありました。

そろそろ更新しないと、誰からか指摘されるなと思っていた矢先のことでした。ちょっとさぼり、油断しているとあっという間に1週間、2週間とたってしまいます。

日常の簡単なことで良いので書き込む癖をつけないといけませんね。毎日、観ていただいている方がいるという幸せと、プレッシャーを感じています。ありがとうございます。

さて、今週は今日からいきなり、テレビ入りの決算委員会から始まります。午後6時まで座っていなければなりません。約5時間です。大変です。
国会は緊迫してきました。週間プレイボーイも特定秘密保護法案反対の特集を組むぐらいに、マスコミも論陣を張り出しました。蛇足ですが、プレイボーイの記事が一番言い当ててる気がしますね。

先々週から日経も反対しだしたので、全国紙で賛成の立場を崩していないの読売とサンケイだけとなりました。ちょっと遅すぎた感がありますが、それでもいまいち世論が盛り上がっていないのは、テレビが話題にしないからだと言われていますね。それもそうでしょう、これだけバラエティばかりだと秘密保護法案なんてお固い話はディレクターから拒否されますね。きっと。視聴率重視、スポンサー重視の姿勢がテレビ番組の劣化を進めています。

与党が暴走すれば今週中には法案は衆議院で可決し、参議院に送られてきます。民主党は、与党提出の特定秘密保護法案は不要として、対案を出し、対決姿勢をやっと明確にしました。何回も代表に会ってそう勧めてきたのですが、やっとです。代表はもともとそんな思いでしたが、与党を経験したことが、「なんでも反対の野党」を毛嫌いする変な「保守系野党議員」を増やしたようで、なかなかすんなりとはいきません。

先週は日比谷野音に約1万人の人が反対集会に集まりました。凄い熱気でした。

こんな風に盛り上がってきましたが、国会は与党が数でいつでも押し切れる力関係ですから、AS20131122000255_comm自民党の決意次第です。衆議院では間違いなく今週中に可決されます。主戦場は参議院です。審議に時間をかけ、審議未了廃案に追い込むしか手はありません。そして次の提案までに世論をつくって提案を阻止することがベストですが。

つくずく強大な力を安倍政権に渡したものだと痛感します。民主党の責任は重いです。

2013-11-25 | Posted in 日記No Comments » 

 

日記216 総務委員会での質問終了。

今日の総務委員会で久しぶりに質問に立ちました。地方財政、非常勤職員の処遇、地方給与の指導助言について30分間でした。時間足らず突っ込み不足の感が否めません。残念です。

大臣も言葉を選び、不用意な発言は注意しています。詳しくは公式のHPにUPします。

 

2013-11-05 | Posted in 日記No Comments » 

 

日記215 11月1日。東京は秋晴れです。

早いもので今年も11月になりました。宿舎から観た東京の空は秋晴れです。

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今日は地方自治改正法案の説明に原口一博さんと一緒に、そのまんま東、あっ間違えた(^_^;)東国原さんの所へ行きます。初めて会いますが、どんな人でしょうね。

さて、自治体の非常勤職員の手当支給の法改正案ですが、先の通常国会では参議院で議員立法で提案し趣旨説明まででした。この臨時国会では原口さんの肝いりで衆議院で議員立法で提案することになりました。ホットな話題です。昨日決まりました。

安倍首相が積極的な女性の社会進出政策の一つの、公務員の配偶者が配偶者の海外赴任に帯同する際に仕事を辞めないようにする、いわゆる帯同法案が政府から提出されます。それを審議する条件として地方自治法改正法案の審議を主張し、与党が了解したわけです。

また、週明けの5日には参議院総務委員会が開かれます。30分質問します。その質問原稿を作成しなければなりませんが、今日は午後から福岡にもどり八女市職の皆さんとの意見交換です。トンボ帰りで戻り、連休は東京です。

しかしアメリカは諜報活動でメリケル首相の電話を盗聴するなどで大変な非難を受けていますね。イギリスや豪州などとはお互い諜報しない取り決めがあったそうですが、ドイツは敗戦国なのでこの仲間ではなかったようです。日本も同じです。何をされているやらわかったもんではありません。小生のような国会議員もかも。まさか!(^.^)

スノーデンの告発もあり、諜報活動への非難は益々高まるでしょう。そんな中で日本だけが、国家安全保障会議や特定秘密保護法やらそっちの方へ進もう進もうとしています。

2013-11-01 | Posted in 日記2 Comments »