2013-10

SPEAK OUT!

Unknown

事務局長を勤める立憲フォーラムの活動が活発になってきた。集会や総会、勉強会、はたまた大畠幹事長、北沢元防衛大臣、海江田代表ら党の重職の皆さんとの意見交換などを連日行っている。

1955年の結党以来、自民党は自主憲法制定を掲げながら、一方で解釈によって憲法の内容を変えるという両様の構えできた。先に、96条先行改憲を言いながら、今度は集団的自衛権の行使容認へと舵を切ったかにみえる安倍首相の手法は決して目新しいものではないが、安倍人気を背に、かつてない深さと構造を持った攻勢であることは間違いない。

臨時国会に提案された特定秘密保護法案や日本版NSC法案、さらに国民投票法改正法案や通常国会に提案予定の国家安全保障基本法案などは、国の在り方を変え、国民生活にも大きく影響を与える。中でも集団的自衛権の行使や海外における武力行使の容認は、日本国憲法のもと日本国民が戦後永々と築き上げてきた平和主義の価値観を根底から覆す。

これらの具体の課題は個々に独立しているものではなく、憲法改正に向けた一連の流れ、つまりそれぞれが成立し得て初めて安倍首相の悲願である「戦後レジュームから脱却」と「美しい国」づくりのための憲法改正が実現するのである。しかし、これらはあくまで第1次安倍内閣が成立して以降唐突に動き始めたものであって、決して歴代内閣や戦後保守政治家すべてが望んでいるものではない。安全保障に関する大転換でありなが、国会内でも国民間でも議論が未消化でありすぎる。

安倍政権の「国民の上に国家・国防を置く」という考え方は、「憲法は、国家権力に縛りをかけ、国家権力の濫用を防いで国民の自由と権利を保障するために存在する」という立憲主義の真逆にある。提出されてくる個々の法案の問題点を指摘し、国会で論戦を挑み、国民へ訴えていかなければならない。

スノーデンの告発により、米国のインテリジェンス、安全保障の在り方に米国民が疑問を持ち始めている。シリア攻撃の瀬戸際での回避は、パックスアメリカーナから、世界が新しい協調の時代に入ったことを示している。冷戦から冷戦終了、テロとの戦争の時代から新たな国際協調の時代へ、と世界は大きく変わりつつある。そんな中でわが国だけが、地政学を無視し猪突に、古くさい「普通の国家」への道を歩もうとしている。

この国では未だ自由と民主主義が確立されたとは言いがたい。にもかかわらず、自由と民主主義を制限するような方向へ国を導く策動を許してはならない。将来を決めるのは主権者である国民であって政治家であってはならない。対立軸を国民に示し、その判断を求めることが民主主義国家であろう。

皆さん、立ち上がろう。そして声を上げよう。SPEAK OUT!

2013-10-31 | Posted in 日記No Comments » 

 

特定秘密保護法案に反対しよう!

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10月25日、公明党の妥協で特定秘密保護法案(特定秘密の保護に関する法律案)が閣議決定され、いよいよ衆議院の特別委員会で審議が始まる。与党は同法案を審議するため、衆院に「国家安全保障に関する特別委員会」を設置、「国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案」とともに、今臨時国会での成立を目指すとしている。政府は日本版NSCとの関係で秘密保護法案が必要だと説明するが、そんなことはない。NSC 設置法は民主党政権時にも議論され法案が提出された。その時は、別に国民の知る権利を明記し、情報公開の内容を高める情報公開法改正法案も同時に提出した。やっと世界の情報公開の水準に近づくと期待もあった。しかし、自民党の反対で陽の目を見なかった。国家のインテリジェンス機能を高めることは、政府、官僚(特に外務省)の悲願だが、スノーデンの告発によってアメリカのNSCの国民管理の行為に批判が上がっているように、NSC先進国の問題に学ばなければならない。

もう一つの理由にアメリカの要請があるともいう。しかしこれも疑わしいというか、アメリカが日本に集団的自衛権行使を求めていたイラク戦争時のころだろう。アメリカは集団的自衛権行使を求める姿勢を表向きは崩していないが、中国の台頭による東アジアの安定が課題になってからは、むしろ慎重姿勢に転じている。集団的自衛権行使容認は外圧よりも、自民党を中心とする右的保守政治家の悲願といった国内問題だ。安倍総理はそんな政治家のサラブレッド的存在として権勢を振るっている。武器製造で一儲けしたい大手製造業の財界もこれをあとを押しする。産軍複合体の構造で戦争をし続けねばならない宿命が、オバマ大統領を苦悩させているが、まさに日本もミニアメリカの道を歩もうとしているのである。

さて秘密保護法案の問題に戻ろう。そもそも国民主権を原則とする民主主義国家として、政府が国民に対して「秘密」を持つこと自体に慎重でなければならない。国の持つ情報は本来国民のものであり情報公開の原則を徹底した上で、「秘密」は最小限かつ国民が納得出来るものに限定する必要がある。

しかし同法案が定める「特定秘密」の範囲は広範かつ不明確で、行政機関の判断でとめどなく拡大する。秘密保持の制度を持つ諸外国の場合は厳格な機密解除や監視制度の定め(アメリカでさえ独立性の高い国立公文書館情報保全監察局が機密指定の妥当性を監視し、原則25年以内に機密が解除されることになっている)があるが、同法案には個別の秘密指定の是非を監視する制度は存在せず、内閣の承認があれば永久に秘密にすることができるのだ。

違法な秘密や政府当局者の自己保身のための疑似秘密があっても検証は不可能であり、特定秘密を取り扱う者の「適正評価」の際のプライバシー侵害のおそれも強い。公安警察の肥大化、報道の萎縮による知る権利の侵害は進む。与党内の調整で「知る権利」や「取材の自由」盛り込まれたが、なにが秘密であるか自体が秘密となる同法案の構造の下では、実効性は期待できない。

また議員活動も大きく制限されることになるだろう。行政機関が国会等に特定秘密を提供した場合に、その情報を議員がどのように利用できるかも不明確であり、政府や官僚の国会軽視が進む。国会議員が行政を監視するのではなく、行政によって国会が支配されかねない構造となっており、立憲主義のあり方を根底から蝕むものといわざるをえない。官僚制度がさらに強化するのは間違いない。

様々に重大な影響を与える法案だが、概要が示されたのは9月上旬であり、パブリックコメントの期間はわずか2週間しか設けられなかった。にもかかわらず約9万件の意見が寄せられ、その約8割が反対意見であったことからみて、安倍政権の進め方は異常なのだ。その裏には先に説明したように、この政権の持つ極めて右翼的な体質がある。安倍人気のうちに悲願を達成したい。おそらく消費税が上がる来年の4月までに。

日本の公務員は情報公開を嫌う。これは国家公務員も地方公務員も本質的に大差ない。官尊民卑の思想は公務員という職業の中に刷り込まれている。しかし市民と直接に接する地方公務員の場合は、遥かに国家公務員よりも市民目線で判断できるはずだ。行政が持つ「情報は原則国民に公開されるべきもの」という視点に立って業務ができているかどうか。そうでないなら、秘密保護法案への批判は弱くなる。そうでないことを示さなければならい。立ち上がろう!まだ間に合う。

 

2013-10-24 | Posted in 日記No Comments » 

 

日記214 紅葉が始まっていました。

昨日、山梨へ行ってきました。山梨県本部のユニオンセミナーで話をするためです。

新宿から2時間ほど特急に揺られると小淵沢駅。高度も上がったせいで少々東京よりも肌寒い感じです。ここで降りてタクシーでリゾート施設へ。別荘が分譲されている区域の中に、会場がありました。

木々に囲まれた清々しい所です。すでに少し紅葉が始まっていいました。秋です。東京の銀杏の紅葉も近々紹介できそうです。

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2013-10-23 | Posted in 日記No Comments » 

 

日記213 ブログをリニューアル中です。

おはようございます。昨日から予算委員会が始まりました。予算委員会の日程は衆参それぞれ2日と決まり、明日と明後日が参議院です。4カ月近く国会が開かれず、元気に世界を飛び回っていた安倍さんです。嫌いな国会審議に出席しなければなりません。どんな展開になるか?期待したい所ですが、健康管理も含め回りがしっかり固めているようで、第1次安倍内閣のようにはいかないようです。

私は今年も決算委員会配置ですので、予算委員会には参加しません。TV中継時の予算委員会に数回出席しましたが、なかなか大変でした。予算委員会が目立ちますが、ご存知のとおりほとんど直接予算とは関係しない一般質疑ばかりです。その点、決算委員会は決算に関する質疑が殆どで、その時はTVは入りません。予算委員会が国会対策の表ならなら決算は日陰。そんな訳で委員会日程も振り回され、先の通常国会でも開かれたのは2、3回です。したがって質疑は大幅に遅れ、やっと平成22年度の決算審議が終了しました。

決算の参議院と呼ばれる方ですらこうですから、衆ではもっと滞っており、まだ22年度の審議も始まっていません。決算に重きを置いていない状況は国も地方も一緒ですね。ですから前年の決算の課題を踏まえた予算づくりができません。結果、予算はどんどん肥大化しました。間に補正予算もあったりしますので、予算中主義が今の借金任せの予算編成の一因ともなりました。決算中心主義になることはないのでしょうか(_ _。)

さてご覧のとおり、ブログのデザインをリニューアル中です。これまで管理はすべて一人でやっていましたが、この前のWordPRESSへのウイルス攻撃でブログが壊されて以来、元状態に戻せていません。やっぱり自分では無理と思い、パソコンの仕事をしている友人にお願いしてリニューアル中です。一応、この形にしようかなと思っています。

2013-10-22 | Posted in 日記No Comments » 

 

日記212 台風の朝

今年は本当に台風の多い年ですね。この台風がおそらく今年最後でしょうが、今、宿舎の外は音を立てて風が吹き荒れています。

でも東京は強固なビルが林立しているため、場所によってはそんなに風が吹かず、「えっ、台風?」って感じの所もあります。かくいう私のところも、宿舎の窓を開けて、このブログを書いて言いますが、音はすれど風は部屋に余り吹き込んできません。雨もそんなに強くないようです。

これから東北の方が本格的に暴風雨圏内に入りますが、気をつけてください。

少し明るくなってきました。国会へ向かいます。

2013-10-16 | Posted in 日記No Comments »