2013-10-15

日記211 やっと国会が始まります。

今日、10月15日からやっと国会が始まります。6月末に国会が閉じて、間に参議院選挙があったとはいえ、4カ月近く国会が事実上閉会だったこと(参選後の会期4日の臨時国会が8月ありましたが、審議はありません。)は初めての経験です。

この長い間にいろんなことがありました。台風や豪雨災害はもとより、2020年の東京オリンピック開催、シリア危機などなど。中でも安倍総理のオリンピック招致プレゼンで、福島原発の放射能汚染水漏れに関して、「完全に管理下にある」とどうどうと発言したのには唖然としました。その後もオリバーストーン監督のアメリカの証券界を批判的に描いた映画「ウォール・ストリート」で、主人公の金の亡者ゲッコー(第1作では犯罪者となり刑務所に入ります。2作目は彼が出所する所から始まります)が映画の中で言う台詞の「Buy my book」をもじって「Buy my abenomics」と発言したり、いくら保守派のハドソン研究所での講演とはいえ「私を右翼の軍国主義者と呼びたければそう呼べばいい」と言い放ったと聞くと、総理はこの閉会中そうとう「躁」の状態だったと推察します。

ゲッコーのBuy my book発言は、「君の疑問に答えるには3語で十分だ」と言って「buy my book」と続けます。総理はこれを「景気を良くしたいのなら3語で十分だ。buy my abenomics」と言ったそうです。プレゼンするにも例えが悪すぎるし、なんたる能天気な自信でしょう。

麻生大臣の「ナチスに学べば良い」発言も批判されましたが、うやむやに終わりました。総理の右翼の云々発言も、世界常識では許されるものではありません。ドイツのメルケル首相が「私をナチスと呼べばいい」と言うようなものでしょう。一発で職を追われるはずです。それが日本ではマスコミも余り批判しないし、大きな報道もしないので国民の多くが知らない。知らないから国民も批判しない。世論にもならない。だから政治家の暴言は続く、の悪循環です。

躁状態の安倍総理がいよいよ国内論戦に参加します。どこまで「躁」でいられるか。全ては野党次第です。国民投票法案、特定秘密保護法案などなど難問山積の国会がスタートです。

2013-10-15 | Posted in 日記No Comments »