2010-10-28

どろつくどん

ゴンシャンに続く柳川の二つ目の話題。

柳川の秋祭りは「おにぎえ」と言う。立花藩(柳河藩)の初代藩主立花宗茂、妻誾千代(ぎんちよ)、その義父(妻の父)戸次道雪(べっきどうせつ)を祭神とする三柱(みはしら)神社の秋の大祭をそう呼ぶ。「にぎあう」が語源だが、おにぎえの頃になるとなぜかうきうきしていた。

久しぶりにそのおにぎえのころに柳川に帰っていた。おにぎえには県指定の文化財になっている「どろつくどん」(写真)や踊り山が市内を練り歩く。どろつくどんは笛やドラの音に会わせ、ひょっとこや夜叉の面をかぶった踊り手が身を乗り出して踊る山である。その音色やリズムが古典的でなんともいえないノスタルジックな雰囲気が良い。やっぱり故郷の祭りはいい。祭りとは本来、そこに住む人たちのためにある。そこに住む人たちが楽しめばいい。地元の人たちが楽しめず、誇りに思えない祭りはよその人がみてもつまらないのだ。

2010-10-28 | Posted in 日記No Comments »