2010-11

明日は師走。銀杏も散り始めました。

29日の昼の写真です。この1週間で通勤路の銀杏並木は一気に黄色くなりました。一番最初に色づき始めた左から二本目の木はもうほとんど散ってしまいました。今度は議院会館前の歩道が黄色の葉っぱで模様が描かれます。そこにこんな子犬が来ていました。東京は今の時期そこかしこでこんな風景を目にします。銀杏は散っても楽しませてくれます。落ち葉をゴミととらえるか、季節を楽しませてくれる貴重な自然からの贈り物ととらえるかで随分接し方感じ方が違ってきますね。そういえば先だって連合いが嘆いていました。いつも走るジョギングコースの街路樹が見るも無惨に切られていたそうです。「もう走る気がしなくなってコースを変えた」と。僕の故郷柳川市の話です。東京はお金があるから街路樹に銀杏などの落葉樹を使っているのでしょうか?それも大きな木を。いや、違うと思います。とても都だけではこれだけの落ち葉を処理するのは無理でしょう。市民の協力がなければできません。ここは地方都市も見習うべきです。街中の自然を大事にして季節を、暮らしを楽しむ術を。きっと市民も参加してくれるはずです。(※写真をクリックすると大きくなります)

2010-11-30 | Posted in 日記No Comments » 

 

長い一日に日本国会の現実を見る。これで良いはずがない。

長かった11月26日の一日を振り返る。

15時、本会議前にある参議院議員総会に出席。16時から開会予定の本会議の審議内容と対応が示される。補正予算や給与法案の政党の賛否が決定し、補正予算は否決されることが確実、そして仙谷官房長官と馬淵国交相の問責決議案が成立する見通しであることも報告された。本会議は3ラウンドになる話で、第1ラウンド目は補正予算や法案の審議、これが2時間近くある予定。その後休憩し、否決された補正予算のための両院協議会の参議院側メンバーの人選後、そのメンバー承認のための本会議が2ラウンド目。これは短時間で再度休憩。両院協議会が開催され、物別れとなり憲法にもとづき衆議院での可決を優先し補正予算が成立する。その後の第3ラウンドがいよいよ問責決議の審議となるという。

議員総会を終えて本会議場へ向かうが、議員の集まりが悪い。「何かあったな」と議員同士での話が始まる。その内、マスコミ情報で問責決議を出す予定のみんなの党と自民党が共同で一本にすることで文案調整に入ったようだとのこと。おかげで開催が相当遅れそうとの話。ただでさえ遅くなること必至なのに予めやっとけよとぶつぶつ言いながら一旦事務所に戻る。

結局開会時間は2時間近く遅れ17時50分からとなった。補正予算について賛成の立場で1人、反対の立場で自民党とみんなの党からそれぞれ一人づつの計3人が討論に立つ。ヤジと怒号が飛び交う。ヤジは国会の花というが、(新人のせいでもあろうが、)このヤジには今ひとつ慣れないでいる。ヤジなんて国会の花であって欲しくないとも思っている。昨日、たまたま帰国したイギリス在住の方と話す機会があったが、その人は「(日本の国会中継は)聞き苦しくて見てられない」と言っていた。議会制民主主義の先輩格のイギリスの議会の場合、ヤジなどはあまり無く、意見を戦わせる論争は見ていて楽しいとも話ていた。(第1ラウンドの審議内容の詳細は公式HP参照下さい。)

19時34分に休憩となり、再会は20時06分。第2ラウンドは両院協議会の参議院側の委員を選任するのみ。衆議院は民主党、参議院は否決した方から選任される。わずか数分で休憩に。第3ラウンドは22時10分開会となる。この間に両院協議会が開催され、予定通り不調に終わる。議員はこの時間を利用して夕食をとる。中には外に出る人もいる。

さあ22時11分に議長の開会の声で第3ラウンドが始まった。冒頭憲法第60条第2項の規定により補正予算が成立したことを議長が宣言する。そして問責決議案の討論に入る。最初は仙谷官房長官だ。議場の大臣席には官房長官が一人座っている。決議に反対、賛成の立場で討論が行われ、記名投票で決定される。記名投票と言っても書くわけではなく、名前が書かれた木札を議長席前の係員に渡す。賛成反対は木札の色によって決まっている。白(というより木の色のまま)が賛成、青(というより信号の青の色)が反対。それぞれの議員席に議員名が書かれたそれぞれの色の木札が6〜7枚ずつ納めれている。それを持って順番に投票する。結果、127/238で決議案は可決する。仙谷官房長官が一礼して議場を出るとき、「官房長官がんばれ」の声が民主党議員から発せられ、激励の拍手が沸いた。

同じようにして今度は馬淵国交大臣の問責決議の審議が始まるが、討論の途中の23時27分に延会となる。理由は24時を超えるとその日の議会審議は無効になるらしいのだ。だから途中で審議を止め延会とし、日付をめくってあらためて再会することになる。なんともややこしい。結局第4ラウンドは24時10分再会。126/237で国交相の問責決議案は可決した。

問責決議は成立しても法的拘束力はない。参議院野党は官房長官や国交相が出席する国会審議には応じないことになるだろう。12月3日の臨時国会最終日を延長するかしないか。来年の通常国会に向けてさらなる攻防が始まる。こんなことで良いのか。予算委員会も予算に関しての議論は殆どされず、尖閣や大臣の発言問題に終始した。確かに問題発言もほめられたものではないが、何ともやりきれない。日本の最高府の現実を見せつけられた長い一日が終わり、議場を出たのは24時40分をまわっていた。

2010-11-30 | Posted in 日記No Comments » 

 

可視化法案の成立に向けて

25日朝、民主党の「取調べの全面可視化を実現する議員連盟」の第24回会合が開かれ、次期通常国会で成立を目指す可視化に関する2法案が報告された。何回もこの議連で議論を繰り返し、最終的に民主党法務部門会議で了承されたもの。柱の法案は、「検察官認知・直受事件における被疑者等の取調べの可視化に係る刑事訴訟法の特例に関する法律案(仮称)」。これは捜査機関による取調べのうち「検察官認知・直受事件」のみをまず可視化の対象にしようというもの。可視化を警察の捜査全てに広げる前に当面、検察官が捜査するものに限って可視化を先行させ、その後全面可視化につなげる方針だ。もう一つは任意の取調べにおいての筆記・録音の尊重義務を負わせるための「刑事訴訟法の一部を改正する法律案」である。

与党の可視化議連としては、まずは閣法(政府提出法案)による成立を目指し、党政調での年内議論というスケジュールを確認した。「検察のあり方検討委員会」を設置して改革に前向きだった柳田法務大臣が辞任するという事態となり、法務三役を含め法務省の議論が動くかは不透明。閣法が難しいとなると議員立法に切り替えることになる。ハードルはまだまだ多いが成立に向けがんばることを確認した。

気になるのは世論の動向。厚生労働省課長の村木さんが冤罪となり、検察官の証拠改ざんに発展し世論を騒がせた事件も何となく静かになりつつある。検察や法務省はできれば世論の高まりを押さえたいはず。このまま遠い昔のことになれば、せっかく注目を浴びた可視化に向けての取り組みにも秋風が吹き出す。議連では市民集会の開催も含め何らかの仕掛けをすることも議論した。

12月2日には、取調べの可視化を求める市民集会実行委員会主催、日弁連共催で集会も開催される(写真)。

集会 「待ったなし!今こそ可視化の実現を冤罪はこうして作られる」

日時 12月2日(木)18:30~20:30

会場 弁護士会館2階講堂クレオ(東京都千代田区霞が関1-1-3)

第1部

「こうして冤罪は作られたー冤罪被害者の声」 菅家利和さん(足利事件冤罪被害者)、泉澤章さん(弁護士/足利事件弁護団)、桜井昌司さん/杉山卓男さん(布川事件冤罪被害者)、河津博史さん(弁護士/厚労省元局長事件弁護団)

第2部

「今こそ取調べの可視化を!」 江川紹子さん(ジャーナリスト)、木谷明さん(法政大学大学院法務研究科教授/元裁判官)

2010-11-25 | Posted in 日記1 Comment » 

 

北朝鮮の砲撃を強く非難する。

今朝の新聞のトップはどれも北朝鮮の砲撃を取り上げている。北朝鮮による陸地への砲撃は朝鮮戦争以来初めてのこと。新聞のどれも刺激的な見出しだが、今朝のTVニュースでは日本国内で想像しているほど、韓国国民に動揺は見られず冷静だと報道していた。一歩間違えば戦争状態になり得る両国間であるがゆえに、「政府にも慎重な対応」を求める意識が強いとのことだ。

武力行使は当然許されざる行為であることを前提にしつつ、今回の北朝鮮の行動をみるにあたって、一番冷静に分析していた新聞の論説は東京新聞に掲載された宮田敦司氏(現代朝鮮研究・軍事評論家)の「米戦術核配備発言に反発」ではないだろうか。

氏は先だって米専門家を核施設に案内し新たなウラン濃縮活動を示唆したことと、今回の砲撃とは直接結びつかないとし、むしろ韓国国防相が22日に国会答弁で「過去に撤去された米戦術核の再配備の検討」を発言したことに強く反応したと考えられないか、分析している。そしてその背景に、北との対話に本腰をいれない李明博政権への揺さぶりがあるとしている。

いずれにしても韓国からのコメ支援等を引き出し、米国との協議再開と正恩氏の後継体制の認知を目的に様々な行動を起こしかねない。しかしまずは韓国国民が思うように冷静な対応が肝要。その上で政府も米韓との連携を今こそ密にして対応を協議すべき時だ。武力行使を許さな姿勢を明確にして臨んで欲しい。

でもオバマ大統領が砲撃後すぐの夜中に叩き起こされて声明を発表したことと比べると、首相官邸からの発信が午後9時過ぎ。対応が鈍いと言われても仕方ない。予算委員会での政府非難の新たな材料とならなければ良いが・・・。

2010-11-24 | Posted in 日記1 Comment » 

 

今秋の銀杏

今秋の銀杏はこんな感じ。昨日(22日)の朝の写真です。手前から奥に向かって銀杏並木が続いています。木によって色違いがはっきりしてきました。このグラデーションが良いのです。

2010-11-23 | Posted in 日記No Comments »