2015-06-10

やっぱりのFIFA攻撃。

5月29日の本ブログで「アメリカからのFIFA攻撃」を書いた。その時、ブラッター会長が残った意味は何かと考えていた。

しかし会長選で再任されて数日後、自ら辞任するという結末となった。不正追求という米国の圧力の前に自ら幕引きを決断したのだろう。僕はブラッター会長が残るのであれば、少なくとも18年のロシアでのワールドカップ開催は可能だと思っていた。辞任となれば話が変わる。米国の対ロシア政策に沿ったFIFA運営に傾いていくのは間違いないと思う。

先のG7もロシアを外しG8からG7にしたし、クリミアやウクライナを巡る米ロ関係の悪化はついにサッカー界にも及んだことになる。

今月7日に国際ジャーナリストの田中宇さんがこれに関する記事を配信している。「覇権攻防としてのFIFA汚職事件」と題した記事だが、事件の黒幕は英国だとしている。もともと18年大会は英国がロシアと争った。その後、英国のマスコミはFIFA汚職の報道を強める。前回指摘したように今回の逮捕劇は全く関係ない米国からの突然のミサイルだったが、そこに反欧州職の強いブラッター会長と欧州、中でもサッカーの母国英国の攻防もあるようだ。

会長は欧州主導だったサッカーをアフリカ、アジアに広め、文字通りワールドワイドなFIFAにした立役者でもある。だから会長選挙ではアフリカ諸国から絶大な人気のブラッターが当選する。事実逮捕劇の後の先日の選挙でも当選を果たしている。

田中さんの分析によると英国は18年開催国をロシアから自国に変えることを目論んでいるようで、22年はカタールから米国に開催国を移すべきといったマスコミ報道もあるようだ。プロスポーツ大国米国は未だサッカー人気は今ひとつで最後の大市場である。ワールドカップ開催でサッカー大国にとの思惑もある。日本も英米の戦略に便乗して、漁夫の利で日本開催(22年開催には日本も立候補していた)もあるのではといった報道もあった。

しかし、ブラッター会長はすぐに退任するのではなく、9ヶ月ほど会長を続投する。この9ヶ月が会長の最大の抵抗であろう。ブラッターさんがいなくなれば英米の影響力の強い者が次期会長選挙で勝つに違いない。それを阻止せんがための自らの辞任表明と9ヶ月後の辞任戦略であった。ロシア開催を実現するか否か。ウクライナ情勢などの国際情勢と複雑に絡み合いつつ、FIFA内では英米と反英米国との攻防が繰り広げられるであろう。

僕の分析もまんざらでもなかったのだ(^^)

2015-06-10 | Posted in 日記No Comments » 

 

「へいわとはありのままにてわらうこと」

6月10日の平和の句

野村 さやかさん(42) 石川県白山市

金子 兜太 作り笑いは不和の元。「へいわ」と「わらう」と「わ」が調和。

いとうせいこう シンプルな言葉で言いあらわす真実。その笑いを四季の日々に。

東京新聞より

江崎 孝 笑いで平和は守れないという彼ら。そう言って為政者は庶民の命を奪ってきた。もうのらない覚悟で笑おう。

2015-06-10 | Posted in 日記No Comments »