2010-09

代表選についての考え

民主党代表選が注目を集めてきました。

自治労という運動体の中で活動してきた僕は、これまで市民運動出身の菅直人さんと自民党出身の小沢一郎さんとでは、明らかに菅直人さんに対して共感を持っていました。

しかしこれまでに、(小沢一郎さんに対しての)「少し静かにしていただいた方が・・・」との公での発言や、消費税への言及、マニフェストの突然の変更などに接すると、今回の代表選は菅直人さんへのシンパシーを一度横に置き、先輩や同僚諸氏の話、告示後発表される両候補の政策や演説を聴いたうえで自らの意志で支持を決めることにしました。もちろん公式には最後までどちらを支持するかを明確にするつもりはありませんでした。

ところが、菅直人さんの政策を見てこの考えを変えざるを得なくなりました。そこに、「人事院勧告を超える削減を目指し」という目を疑う一文があったからです。公務員労働組合出身の僕からすればこれは大変なことでした。

国民の多くの皆さんは、公務員の人件費を削減することに共感をお持ちでしょう。それからすればこれは「そんなこと当たり前」と思われても不思議ではありません。

ややこしい話ですが、日本の一般の公務員は、一般の勤労者が権利として持っている労働基本権と言われる3つの権利(労働組合をつくって加入できる権利、経営者と労働条件などについて交渉して決定したことを法に基づく約束文書として交わす権利、経営者の対応を不服としてストをする権利)の一部しか与えられていません。つまり法律上は、普通の勤労者ではないことになっています。経営者と交渉することができないのです。だからその代わりに経営側にも公務員側にも属さない第3者の機関として人事院というものを設置して、そこが毎年出す(勧告する)給料等の条件に経営側も公務員側も従うというのが、労働基本権を持たされていない日本の公務員制度の基本でした。ここでいう経営側である政府の代表は当然内閣総理大臣、つまり菅直人さんということになります。ちなみに公務員側はこれまでずーっと労働基本権の回復を求めてきました。にもかかわらず、無視し続けてきたのは政府の側です。政府の考え方のもと現行制度が維持され続けてきました。

ところが菅直人さんの政策は、「公務員の労働基本権の問題は後で論議することにして、今年の人事院勧告は人事院が示した条件以上に削減を目指そう」ということです。これは、経営側の代表である内閣総理大臣が、公務員に労働基本権を完全に与えない代わりに自らがつくった人事院勧告制度そのものを自らが否定するということになります。

どんなに非合理的な制度でも制度である以上当事者はその制度を守るべき立場にあります。もし守れないのならばその制度を変更することが先でなければなりません。ここでいうなら、公務員の労働基本権を回復させ、正式な交渉というテーブルにつき経営側の代表として公務員側に人件費削減の提案をするのがルールです。

小沢一郎さんの政策は、「公務員に労働基本権を認める」とのみあります。現在の制度上、これがルールです。労働基本権という武器を持たない相手、素手の相手にいきなり権力と言う刃を突きつけ言い分を聞かせるようなやり方を認めるわけにはいかないのです。

長くなりました、以上のような状況下では、僕は今回の代表選で菅直人さんを支持することはできません。そして小沢一郎さんを支持することを明らかにすることにしました。その旨を僕を支援していただいた党員やサポーターの皆さんにも今日付けで文書でお知らせしました。考え方はいろいろあると思いますが、ご理解をお願いします。長くなってしまいました。最後まで読んでいただいた方に感謝します。

2010-09-06 | Posted in 日記7 Comments » 

 

新人議員が集まって。

おとといの夜、民主党の新人議員が集まりました。全員で13人ですが12人が出席です。時期が時期だけに代表線に向けての新人の話し合いか?なんて勘違いされ、お店の入り口にテレビカメラと記者の方がいるではありませんか。
「今日はただの集まりですよ」と言って中に入りましたが・・・。

会は大変盛り上がりました。どんな思いで選挙にでたか、苦しかったことや悲しかったこと、これからの思いなどなど語りあいました。先生なんて呼び合わず、同期の友人として本音を話せたような気がします。あっとういう間に時間が過ぎてしまいました。

店を出ると、まだテレビ局の人が待っているではありませんか。何か話さないと悪いなと思うんですが・・・。
「誰に投票するか決めましたか?」と聞かれ、思わず「江崎孝」と言ってしまいました。悪かったな~m(._.)m

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2010-09-04 | Posted in 日記2 Comments » 

 

北海道に行ってきました。

「最低でも週に2回は更新してくださいね」と一昨夜の北海道札幌での夕食会で指摘を受けてしまいました。このブログのことです。見てもらっていることをうれしく思いつつ、がんばらねばと思ってパソコンの前に座りました。

さて、議員になっての職場訪問を日曜日から開始しました。まずは北海道。杉谷道本部副委員長の付き添いで4日間で道内の一部をまわりました。留萌をスタートし、宗谷岬をまわり、オホーツク海岸を南下、枝幸町で一泊。翌日から内陸に入り上川支庁を南下し帯広市まで走り2泊目、翌朝列車で夕張へ。空知支庁内を回って札幌へ戻り冒頭の夕食会となったのでした。皆さん、久しぶりに会う懐かしい(^.^)ばかりです。前回、訪問できなかった職場にも行かせてもらいました。行く先々で「おめでとう」と祝福を受けました。

帯広市では退職者の方もわざわざ集まってもらってました。畳の部屋に約20人の方が、内輪であおぎつつ、車座になって待っていてくださいました。この期間、北海道は猛暑。地元の人は暑い暑いを連発ですが、九州人の僕からしたら涼しいとは言いませんが普通の暑さです。会場を見回すと長袖のジャケット姿は僕だけです。皆さん軽装。「暑くないの」と驚かれていました。そんな中で30分ほど国会報告をさせてもらいました。僅かの意見交換の中でも民主党に対する期待の大きさを伺い知ることができました。がんばらねば。

途中夕立のような雨に遭いましたが、本当に良い天気でした。空知辺りで杉谷さんは、「もう付き合いたくない」とへばり気味でしたが、最後に食べた「純連」のみそラーメンの昼食まで付き合ってもらいました。一人旅なので写真を撮ることをついつい忘れがち。なので風景写真しかありませんが・・・。おっともうこんな時間。福岡行きの飛行機に遅れてしまいます。では。

オホーツクラインの神威岬から眺望です。

2010-09-03 | Posted in 日記No Comments »