日記

世論調査

最近、記者の皆さんから良く声をかけられ、電話もかかってきます。部屋にも良く来られます。話は民主党代表選が中心です。衆参の新人議員は150人、うち今夏の参議選の新人は僕たち13名。圧倒的多数は昨夏の総選挙で生まれました。この新人議員の動向が選挙選に大きく影響すると言われ、新人の「争奪戦」などと書かれたりしています。今日この時点で(私に対してだけかもしれませんが)そんなに熾烈な引っぱり合いが行われているとは思いません。想像以上に静かな永田町周辺です。マスコミの論調は少々オーバーかなと感じています。もちろん僕の場合は高嶋参議の後継ということですでに「色」付きで見られているからかもしれませんが(笑)。首相と新人議員との懇談会では、新人という立場を考えず「挙党一致の体制づくりを」とお願いしました。菅総理も「重く受け止める」とも応えていただきました。

マスコミの論調で最近思うのは「世論調査」の取り扱いです。世論調査至上主義的な雰囲気です。世論調査は確かに大事ですが、だからそれに皆が従わなければならないような、その方向に行動が限定されるような雰囲気が充満したらこんなに怖い社会はありません。質問の仕方によって「世論調査」はいろんな方向に誘導可能な数字であることを前提に付き合わなかればなりません。

菅さんと小沢さんの支持率も出ました。結果は予想通り、菅さん支持の圧倒的な数字です。これをもって小沢さん出馬すべきではないという「雰囲気」がつくられるとしたら、「世論調査」という手段を使った新たなファシズムの誕生です。これまでの流れからして、小沢さんからしたら「想定の範囲内」いや「想定よりも善戦」だったのではないでしょうか。党首選は必ず行われます。投票権がある私たちは、この国の民主主義を深化させるための重い決意をもって通らなければならない門なのです。決して「どろどろとした内輪揉め」などではないのです。

少々真面目なブログでした。これから北海道へ向かいます。

2010-08-29 | Posted in 日記3 Comments » 

コメント3件

 前川 浩 | 2010.08.29 20:45

民主党に籍を置く政治家、党員、サポーターには、マスコミが流している報道内容もひとつの情報として、国の現状、政権党(民主党)の現状を俯瞰して全体を見極めてほしいものです。

戦後65年間築き上げてきた既得権益を維持する商売人として行動している新聞社・放送局が作った土俵に上がっていないか。そこから給料をもらうサラリーマン・ジャーナリストのコメントで不安にさせられていないか。まるで「家族がいるんだろう? 路頭に迷わせていいの?」と遠回しに脅迫されるように。

マスコミ信奉者がまだ多い民主党。ソーシャルメディアを民主党は立ち上げないと、近代政党にはなり得ないと思います。

最後は志ですね。

 永田 啓造 | 2010.08.30 20:23

 久しぶりの仲間からのメールを拝見しましたが、仲間を応援したい気持ちは分かりますが、私たちはマスコミに扇動されるほどおちぶれてはいません。
 今の社会党の凋落はどこから始まったかわかっていますか。それは自民党と組んだ連立からです。それと同じ失敗をまたしようとしています。
 今回、現職の総理を落としたら次の総選挙の結果は明らかです。そして私も民主党と決別します。マスコミのご都合主義はようく理解しているつもりですが、組合のそれも私は理解しているつもりです。私の期待を裏切らないでください。

 名古屋武将隊ファン | 2010.09.02 20:03

愛知県在住の自治労の一般組合員です。
江崎さんの見解に全面的に賛成です。
大手マスコミが発表する世論調査を検証もなしに信じて行動したら、どういう結果になるかは、この前の参議院選挙で実証済みです。

週刊誌等の怪しい情報によると財務官僚出身の古川元久氏ら(選挙区は愛知)の世論調査に基づいた進言「マスコミの世論調査でも消費税増税はやむなしが過半数だから自民党に先手を取って消費税を提起すべき」に安易に従ったために、参議院で大敗してしまい、その結果、ねじれ国会と政権の無力化を招いてしまいました。

誤解を恐れずに言えば、例えば、医療機関や医師を評価する場合に、患者の投票に基づいた結果と、医師自身が評価した結果とはやはり違いが出てくるわけです。で、その場合、あなたならどっちを重視しますかと問われたなら、私なら医師による医師の評価に従います。
理由は当然、プロによるプロの評価の方が素人の人気投票より正しい確率が高いからです。

政治も同様で、大部分の一般国民、労働者にとっては、わかりにくい、見えにくい所が多いです。
正直、小沢氏と菅氏のどちらがより首相にふさわしいかの人気投票はそれはそれで尊重に値しますが、政治のプロとしての「国民代表」たる国会議員の判断が一番良いのではないかと思います。

最後に、ただ、まあ、政治素人の私から見ても、今回はどう考えても小沢氏です。
菅氏の指導力では「自民党案を丸のみ」する以外に予算関連法案を通せる可能性はありません。そうなれば、政権交代や民主党の存在意義に疑問フが付き、拒否すれば、解散です。
そういう経過で解散総選挙になれば、大敗間違いなしです。「3年間解散無し」なんてプロの政治家の言葉とはとても思えません。
後、普天間の件でも、菅氏の「やば案件はスルー」的態度は許せません!
「市民運動出身」なんて冗談でも言わないでほしい。

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