2012-07-05

日記95 いろんなことが起きます。

先日、中央労福協の大塚さんが会館に来られました。話は、貸金業法の改正を民主党の作業チームが検討しているとのこと。検討しているのは財務金融部門の改正貸金業法検討WT。

貸金業法の改正は2006年に与野党合同で成立し、2010年6月に完全施行されています。改正の背景には、多重債務者の増加という社会問題がありました。当時中央労福協の会長で連合の会長でもあった笹森さん(故人)の大変な努力で、300万人以上の署名を集めて政治を動かせ実現しました。高金利、過剰与信、過酷な取立てのサラ金三悪を、金利引き下げ、総量規制(貸付限度額の設定=年収の1/3)、行為規制・参入規制で是正するものでした。これにより多重債務者は激減し、採算が取れなくなり業者も減りました。郷里柳川の駅前は一時ほとんどがキラキラしたサラ金業者のネオンでしたが、それが一変しました。法改正の効果は確実にありました。

ところが世も代わり、残った消費者金融はほとんどが大手銀行の傘下となりました。政治への圧力も加わります。当座の資金繰りにサラ金を利用していた消費者や個人事業主等がヤミ金融に流れているとの情報も流されます。確実な根拠は無いようですが。

規制緩和へ再度の法改正というのがWTの目的のようです。まだ完全施行後2年です。なぜこの時期にあえて改正しなければならないか疑問に思う方が圧倒的多いのではないでしょうか?不可解なことが起きるものです。そのWTに今日初めて参加します。どうなることやら。

 

2012-07-05 | Posted in 日記No Comments »