日記

風立ちぬ №7「わがまま坊っちゃんに率いられる不幸」2014/5/26

 オバマ大統領がやってきました。そして瞬く間に韓国に行ってしまいました。安倍、オバマの共同記者会見の全てがYouTubeにUPされています。通訳無しなのが残念ですが。
 見られた方は感じられたと思います。安倍総理が耳障りなほど「バラク」「バラク」と大統領をファーストネームで呼んでいたことです。彼に取っては、大統領との信頼関係をそんなことで表現したかったのでしょう。しかし、失礼なほど「バラク」を使う安倍総理が滑稽かつ情けなく思えてしまったのは私だけではないと思います。それに応える大統領の方が「シンゾー」とは言わず、「プライムミニスターアベ」や「ミスターアベ」と返していたから、なおさらです。
 大統領訪問が安倍政治に一石投じてくれることを期待していましたが、残念ながらそうはなりませんでした。というか大統領は記者会見の中で相当踏み込んで話をしていますが、我が宰相の方がてんで意に介していないのです。例えば、躍起になっている集団的自衛権については、安倍総理が「歓迎、支持すると大統領が言ってくれた」と話すのみで、大統領の口からは一言も聞かれませんでした。むしろCNNの記者から「中国への武力行使は?」は問われて、「レッドラインはない」と武力行使を否定しました。加えて日本では「尖閣の安保条約5条適用を大統領が言ったことは、画期的」と興奮しますが、「尖閣の領有権については関知しない」と大統領自らが突き放しています。大統領訪日ではっきりしたのは、「尖閣問題で中国を刺激するのはやめてくれ、何かあっても俺は知らないからな」と大統領が安倍総理を諭していたこと。しかし、総理は意に介さず、極めつけは記者会見の最後に「靖国」のことで持論を展開したことです。何とも情けない我が国の宰相の姿があらわになってしまいました。 ・・・2014年5月26日

2021-04-13 | Posted in 日記No Comments » 
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