日記

風を読んでみたが。

先週より昨日。昨日より今日が強くなっています。

何がかといえば、永田町に時おり吹く「解散」という名の風です。衆議員の皆さんのそわそわ感が肌で感じるようになりました。

それに比例して参議院の方でもなんか変な、いつもと違う空気を感じるようになるのですから、本当に雰囲気というものはつくられるものだとつくづく感心します。

マスコミが書き出した風の風上を見ると、そこには官邸があります。唯一決定権を持つご本人は日本にいないのですから、風元は違う人々でしょうか。わかりません。

風が吹く理由はいろいろありますが、順序立てて考えてみると風が吹く理由もわからないではありません。

アベノミクスがうまくいかず、東京でも評判が悪いのだから地方ではもっとでしょう。先日行われた旭川市長選挙では自民候補が大敗を喫しています。地方にとってはTPPも農業政策も評判が悪い。南の沖縄では来週の16日に投開票の知事選で現職の仲井真知事の敗北がほぼ確定的です。そうなるともっと雰囲気は悪くなります。

さらに翌日の17日にはGDPの速報値が出されますが、予想では相当悪い。おそらく消費税増税に踏み切れないのではないかとも言われています。一方で日銀の黒田総裁は民間委員の反対を押し切ってさらなる追加緩和を強行。出口の見えない金融緩和の泥沼に入り込んでしまいました。あれほどもてはやしていたマスコミも批判しだし、アベノミクスの夢が急速にしぼんでいます。

起死回生の一打を見込んだ拉致協議も北に思うようにやられた感も出始めているので、決定打になりそうにはありません。

このまま国会を閉じて消費税増税を決定するか見送るか!財務省は絶対に増税に踏み切らせたい。しかし増税決定後の安倍内閣の支持率は下がる。解散が遅くなればなるほど分が悪くなるし、今なら野党、特に民主党の候補者未決定の選挙区は多く、選挙協力も進んでいないが遅くなればなるほど野党の選挙態勢も整う。

ならばどうする?増税決定前に解散に打って出る。傷の浅い負け方をさせて、その後の第3次安倍内閣で増税決定を行う。300に迫る衆議院の議席だから選挙をすれば減らすのは確実だが50議席減らしても250近い。これでもすごい数。

そう考えるとAPEC中に半ば強引に日中首脳会談を仕掛けたのも解散に向けての点数稼ぎともとれるし、思わぬことだが日韓首脳会談も実現した。その成功を引っさげて帰国した安倍総理が来週、解散を決断する。などと風を読めないこともない。

でも解散する大義名分はほとんどないので本当にやるのでしょうかね。

ただ解散風でざわつきだした国会です。閣僚の辞任や不祥事に対する野党の追求の勢いも急速にしぼみだしたのは事実です。これはこれで成功しています。ひょっとしたらこれが官邸の目的ではないのか?とも読めるのです。だから解散はないとも。

いずれにしても結論は風を読んでみても、結局はアベノミシルです。

 

2014-11-11 | Posted in 日記1 Comment » 

コメント1件

 金田文夫 | 2014.11.13 15:06

「300を超える衆議院の議席」というのは、自民党295議席と公明党31議席の計326議席
のことをいっているのでしょうか。細かいことのようですが、現職参議ですから、もう少し正確に
文章を吟味されたほうが、宜しいのではないでしょうか。
もし解散総選挙になれば、選挙応援で超多忙になると思いますが、くれぐれも健康にご留意くださ
い。奮闘を期待しております。

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