2014-12

日記253 たった三日間の国会が閉会。

会期三日間の国会が終わりました。
何の必要性もない、大義もない、おまけに師走で時間もない中での「ないない」ずくめの解散と総選挙があったから必要となった、首相を選ぶ首班指名のためだけの国会が今日開会し、終わりました。(巷では一番忙しく、かき入れどきの師走によくやってくれたものだという声が)

今日開会というのも変な話です。実際は一昨日から始まっていますから。実は天皇出席のもと開かれる開会式が開かれたのが今日でした。たった三日間の国会でも必ず開かれるのが天皇の国事行為である開会式です。
首班指名のための本会議は一昨日開かれ、安倍総理大臣が決定され、昨日は何もなく、今日の最終日となりました。
国会の最終日は国会が閉会するので、その手続きのためだけの本会議と委員会が必ず開かれます。たった三日間の国会ですも変わりません。内容は「異議なし」を3回ほど繰り返して終わるもので、所要時間はそれぞれ2分ほど。私の場合、総務委員会11時30分開会(所要時間2分)、消費者特委11時50分(同2分)、デフレ調査会12時10分(2分)、決算委員会12時20分(2分)、本会議13時(5分)という具合でした。皇室行事や大相撲が様式美なら国会は壮大なる形式主義の場。
国会も開いているだけでお金がかかります。総選挙費用が約700億円と言われますが、無駄な解散のために使われた費用は大変なものです。

さて今日で国会は閉じましたが、また別の選挙が始まります。こちらは国政選挙より頻繁に行われていますから、大変です。4年半ほどの議員生活の中で、今度で5度目の代表選挙となります。
今は保守系の2名が立候補を表明していますが、この2人だけでいいのかというの思いがある人は多いと思います。

最終日の今日、東京在住の高校の大先輩が、「柳川で採れたイチゴ」といって桐の箱にはいった12粒の「あまおう」を差し入れてくれました。某有名デパートで買ったそうで、とんでもない値段だったようです。でもさすが大きさも色合いも味もピカイチです。
少し遅れたクリスマスプレゼントでした。

今年もあと5日。皆さん良いお年をお迎えください。

2014-12-26 | Posted in 日記No Comments » 

 

日記252 代表選。

一昨日、海江田さんに会いました。すでに事務所の後片付けをしておられました。今日までに退去しなければならそうです。結構シビアな議員の世界です。

辛いことです。党代表を選挙で落とすことは、もちろん本人の責任が第一ですが党の責任も大きいと思います。代表などの党の顔は選挙区に戻れず、自分の選挙ができない分を党組織が全力でサポートできていたのかと忸怩たる思いです。握手した時に思わず胸が詰まってしまいました。

昨日の両議員懇談会での代表の辞任を受け、代表選が11月7日告示、18日臨時大会での投票で決定されました。今回は地方議員はもとより党員、サポーターも参加しての代表選になります。ぜひ党再生、春の地方自体選挙に向けて弾みがつく代表選にしなければなりませんね。

私が事務局長を務めるリベラルグループの「サンクチュアリ」でも昨日、会議を行い代表選に向けて検討しました。

今回選挙で明らかになった政策課題(集団的自衛権や原発等)や運動課題(維新との調整のあり方等)を総括しなければなりません。そしてそれらをどう克服できるかも代表選の争点にすべきでしょう。候補者もそんな視点のもとで立候補すべきでしょう。

噂される候補者も含めて検討しつつ、必要とあればグループからも候補者を擁立することも確認したところです。

私的にはこれで5回目の代表選になります。4年半の議員生活ですからいつも代表選をやっていたことになります。

党員、サポーターの皆さんにはまたご協力をお願いすることになりますが、よろしくお願いします。

2014-12-18 | Posted in 日記No Comments » 

 

日記251 12月。

選挙が終わり月曜日に東京に戻りました。

午後から支援していただいた団体へのあいさつまわりをしました。気持ちの持ちようでしょうか、選挙明けの東京はもうすっかり師走の雰囲気です。
車窓から街並みを観ているとまだ葉を落とさず、力一杯黄色く色づいている銀杏の木が数多くあることに驚きます。

桜の代名詞でもあるソメイヨシノは、一つの母木から接木で増やしたので、国中のソメイヨシノは同じ自然環境になれば一斉に咲き、一斉に散ります。それでも木ごとに若干の差はありますが、銀杏ほではありません。

国会周辺の木が色づきだしたのが10月中頃。2ヶ月近く経つのにまだこれから色づきそうな木があることに驚きます。
銀杏は雌雄異株の木。異株である分、子孫を残すには厳しさも多いと思います。そういえば銀杏は、同じ木がある年突然、雄株になったり雌株になったりするそうです。これも生き残りの知恵でしょう。
個性ある木が多い方が種としても強いのかもしれません。

そんな思いを巡らしていたら、銀杏の話をいつの間にかしていたのでしょう。
「議員って銀杏が好きなんですね」と隣の三木さん(秘書)から声をかけられました。
なるほど。昔はあの落ちた実の匂いがたまらなく嫌でしたが、今はそう気になりません。人も枯れれば好みも変わるものです。

雌雄異株といえば、好きな金木犀もそうです。しかしこちらは日本には雄株しか中国から入っていないので、花をつけてどんなに芳香しても実をつけることはできません。一度も実を結ばない恋が毎年秋に繰り返されています。少ししんとした秋の朝や夕暮れ時に気づく儚くも甘い香りです。強い日差しもさり、寒さもまだ先の頃だから香り立つことができるのかもしれません。
一つのラブストーリーでも書けそうです。そしてそう、来週はもうクリスマス。

それぞれの師走が駆け抜け、2015年がやってきます。

2014-12-16 | Posted in 日記No Comments » 

 

庶民の闘い。

これまで3度の消費税増税が行われてきました。今回を除く過去2回はいずれも減税先行かセットでした。バブル崩壊後、自民党政権は要求のままに所得税、法人税の減税や様々な租特を作ってきました。一説によればこれまでの減税額は消費税7%分に当たると言われます。
今回の3%は初めて丸々増収になる予定でしたが、法人税減税を約束したので早くも増税効果が薄れることになります。庶民が納める税金がまたも企業優遇、それも大企業優遇に使われるわけです。この5年間トヨタが法人税を納めてこなかったのは有名な話です。

アベノミクスがうまくいかない理由としていろいろと書いてきましたが、そのどれもが大きな課題です。しかしアベノミクスはどれ一つの抜本的解決策にもならないのは一目瞭然です。
むしろさらなる債権の増発とそれを全額日銀が買うほどの空前絶後の量的緩和です。さらにGPIFのポートフォリオを変更し、リスクの高い株購入を増やす決定をしたことも株価維持の禁じ手です。
円の価値=国の価値を下げつつカンフル剤を打ち続けているのがアベノミクスです。
もういい加減騙されるのは止めましょう。
野村総研は昨年度、株などの金融資産を1億円以上保有する世帯が100万世帯を超えたと発表しました。国の世帯総数は約5100万戸です。わずか2%に過ぎません。一方金融資産0世帯が3割を超えました。約1500万世帯です。100万の富裕世帯が昨年より500万円消費を増やすのと、5000万世帯が昨年より10万円消費を増やすのは同じですが、あえて言えばどちらが政治が目指すべき道でしょうか?おそらく誰が見ても後者でしょう。
アベノミクスはトリクルダウン説に基づいていますが、未だ世界でトリクルダウンが成功した話は聞いたことがありません。企業や富裕層がさらに富、さらに政治力を持つことになるのは自明の理。まさにアメリカです。
むしろ政治が進めなければならないのは、トリクルアップ。庶民が豊かになりその消費増で企業が潤い、国が豊かになる道。戦後の日本がそうでした。様々書いてきましたが、前回増税時の97年以降の世の中の変わりようは大変なものです。しかも社会の不安は増すばかりです。全てが庶民=生活者や地方の犠牲の上にあるもの。言い換えれば生活者、働く者、地方で生活する人々の我慢と努力で今の日本社会がかろうじて崩れずにいると言っても過言ではありません。
資本主義は本来不平等なもの、不公平になり易いもの。それを少なくし最大多数の幸福を政策で実現しようとするのが、政治ではないでしょうか?それをやめれば政治とはもはや言えません。トリクルダウンなどその最たるもの。
選挙はまだまだこれからです。問題の本質に有権者が気づけばきっと波は起こります。それを信じたたかいを進めましょう!

2014-12-10 | Posted in 日記No Comments » 

 

アベノミクスはうまくいかない。その理由2

第3四半期GDPの2次速報値が出されました。安倍さん怒ってるでしょうね。マイナス1.6でも大変なのにさらに下方修正されマイナス1.9です。名目でもマイナス3.5%ですから、安倍総理が約束したアベノミクスで名目3%以上は夢のまた夢というか、嘘八百の打ち上げ花火だったことがはっきりしました。
そういえば昨年夏前は10年間で農業所得を倍にすると安倍さん威勢が良かった。ところが最近全く静かです。今年の米価下落で専業農家ほど大打撃で離農が増えるのではとの危機感が増しています。米の価格保証制度である戸別補償制度が存続しれいればこの危機も乗り越えられたはずです。

さて、小泉内閣が誕生し、公共事業の支出を絞り込みました。それまでの中央集権的再分配機能の一翼を担い、地方経済に一定の影響力を持っていた中小ゼネコンや小規模土建業が廃業に追い込まれることになります。そして東北大震災が発生し、業者や技術者が激減した中で復興事業を進めなければなりません。そんな中でアベノミクス第2の矢が放たれ、突然の爆発的公共事業増です。一旦小さくなった業界はすぐに拡大はできません。とくに技術が伴う世界であり、無理なことは当たり前です。資材や人件費の高騰を招き、着工すらできない事業が山積。加えて発注費用が高い期間を避けたい民間企業は設備投資を控えます。
これが今の実態です。生き残ったゼネコンはうはうはでしょう。オリンピックを控えた東京バブルは異次元の話です。一時的に地方も土建業を中心に少し潤うかもしれませんが、それが地方経済全体を潤すまでにはなりません。したがって地方での消費も伸びない。借金を増やして公共事業を乱発しても効果が薄いし、借金が積増されるだけです。

さらに前回増税時の97年と比較して大きく変わったのは、その借金の額。国地方合わせた借金の額は当時は今の半分以下の540兆円ほど。今は1100兆円を超えてしまいました。橋本内閣以後の歴代内閣は需要喚起で凄まじい額の債権を乱発し、地方にもそのことを迫りました。しかし景気は上向かず、小泉内閣で一気に公共事業を絞ったのはすでは上述のとおりで、加えて三位一体の改革で一気に地方財政は冷え込んでいきました。一度そうなった流れはなかなか戻りません。少し民主党の政権で戻りかけましたが、安倍内閣となり再び地方財政は国家管理のような体裁になってしまいました。
しかし500兆円を超える借金をしたのに何故、庶民の暮らしは不安が増すのでしょうか?こんな国は日本以外にないのではないでしょうか。未だに年金や医療保健や介護や教育など庶民のエンゲル係数を高める不安や支出案件が解決されないでいます。明らかに長い保守政治のミスリードです。
少なくとも民主党は庶民の不安を取り除くためには、持続可能な社会保障制度が不可欠としてUP分の消費税国庫納入分は全額社会保障に回すことで大きい代償を払いつつも党内手続き行いました。そして三党合意をしたわけですが、安倍内閣誕生ですぐに反故にされ、さっさと新たな減税である法人税減税を経団連と約束。アベノミクスという危険極まりないカンフル剤を使いながらも増税は先送りするというわけです。

500兆円を超える借金をしたのに何の解決になっていないうえ、さらに状況を悪化させているのが自民党政策の現実。アベノミクスがうまくいくはずがないどころか、さらに深刻な状況に国民をおいこみつつあると言っていいと思います。
アベノミクスはうまくいかないどころか、更なる闇への一本道です。

2014-12-09 | Posted in 日記No Comments »