日記

地に落ちる言論の府。

 台風19号の甚大な被害がいまだ明確にならない中、今週国会がスタートした。
 立憲会派は昨日、「災害対応を優先すべきでは」と今日からの予算委員会の延期を自民党に申し入れた。がしかし自民党は「延期ではなく、中止であれば受け入れる」とのこと。予算委員会で追求すべき事案は山ほどある。当然、官邸サイドは開きたくない。参議院規則に議員の3分の1の要請があれば予算委員長は予算委員会を開かなければならないとある。先の国会でその要請を行ったにも拘らず、金子委員長は予算委員会を今日まで開かなかった。規則違反は明白だが国会というところは、それも数の論理で正当化されてしまう。
 やっと開かれることになった委員会。「中止だったら開かなくてもよい」という本音は、「もう今国会中は開かない」ということ。参議院自民党は官邸の傀儡化してしまったようだ。言論の府も自民党のせいで地に落ちてしまった。
 自民党としては、やはり「災害対応を優先すべき」というこちら側の申し入れを断ったことに対する世論の反応を気遣ったのか、冒頭1時間は別枠で災害の質疑をやりませんかといってきた。そしてなんと、最初の10分間を総理から災害対応の説明をしてもらう、という。そんなもんは自民党議員の質疑時間内で総理答弁させればいいだろう。10分間も総理の自慢話を聞かされるのはたまったもんではない。
 結局、総理の説明時間は3分で折り合い予算委員会は開会された。
 冒頭、我が党の杉尾議員が、二階自民党幹事長の「まず、まず」発言について、総理の見解をただすと「詳細に承知していないから答えられない」という。自民党総裁が腹心の幹事長発言を知らない?そんなことはないでしょうと言いたいが、この二人、仲良さそうに見えて、この間ずっと話しもしていないほど無茶苦茶仲が悪いとの情報もある。
 総理は、「あの親父。また変な発言してくれて」と思っている。きっと。そして火の粉が自分に飛び火するのを避け、知らぬ存ぜんじを通すのだろう。答弁する時の苦々しい総理の顔がそう物語っていた、と思うのは私だけではないと思う。

2019-10-15 | Posted in 日記No Comments » 
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