2014-03-01
日記235 ぞうさんの歌。
おはようございます。今日は早起きして、福岡に戻ります。昨日は暖かかったのですが、今日はまた寒くなりそうですね。風邪引かないようにしましょう。
昨日の夕刊で作詞家のまどみちおさんが亡くなられたことを知りました。104歳だったそうです。まどさんを知らない方も、あの「ぞうさん」の歌の作詞家と聞けばお分かりになるのではないでしょうか。
ぞうさんの詩。簡単な言葉で単純ですが、ぞうさん親子のかわいらしい情景が目に浮かびます。でもよくよく考えると深い意味があることに驚かされます。
ぞうさんの特徴はお鼻がながいこと。人間だとした、お鼻が高いであればまあ良いでしょうが、あまり喜ばれる特徴ではありません。そんな意味を込めてまどさんは、こぞうさんに「お鼻がなんてながいの」と呼びかけ、こぞうさんは悪びれることな無く、素直に「長いよ。だってお母さんも長いよ」と返します。
そして2番目の詩のすごさ。こぞうさんに「誰が一番好き」とたずると、すぐさまこぞうさんに「お母さんに決まってるよ」と答えさせます。こぞうさんは、自分と同じようにお鼻が長いお母さんが一番好きなのです。
まるで、「大好きな母さんもお鼻が長いんだ」と自分の特徴をいばっているようです。
まどさんは、この詩で人と違う個性や特徴のことをぞうさんの長い鼻を題材に、それぞれそれでいいんだよ。大事な大事なあなただけの宝だよ、と子どものころ私たちに教えてくれていました。でも僕はそのころ、この詩にそんな意味があるなんて思いもかけず、ぞうさんぞうさんと歌ってました。意味がわかるようになったのは大人になってからです。
そして、僕の子どもにぞうさんの歌とその意味を教えたような気がします。
まどみちおさん。ぞうさんの歌をありがとう。ほかのたくさんの詩を残してくださって、ありがとう。安らかにお眠りください。
まどさんの思いを引き継がなければなりませんね。
ぞうさん ぞうさん おはなが長いのね そうよ かあさんも長いのよ
ぞうさん ぞうさん だれが好きなの あのね かあさんが好きなのよ