2019-04-10

軽減税率導入に必要な財源は1.1兆円。これって増税分の2割分。

 統一自治体選挙前半戦が終わり、今週月曜日に久しぶり東京に戻りました。先月末に奈良県に入り、奈良市、生駒市、天理市、生駒郡をずーっと街頭演説で一週間まわっていました。しかし結果は公認の5人の県議候補全員を落選させてしまい、意気消沈での帰京です。しかし奈良は寒かった。先月末から今月初めにかけて、気候は全国的に冬に逆戻りだったようですが、それでも奈良は本当に寒かった。底冷えとはこんな寒さのことだろうと痛感しました。もちろん奈良の寒さに驚いたのは、この時が初めてではなかったのでウインドブレーカーと半袖のヒートテックシャツを一枚持って行ったのですが、それではとても防ぎ切れない寒さでした。
 さて今回も前回に続き代表質問要旨の続き。

 消費増税による消費落ち込みの緩和策の一つが、国民を混乱せしめ、税収そのものの減収につながるとんでもない愚策の軽減税率です。導入に必要な財源は1.1兆円。2%の増税分の税収が約5.7兆円ですから、その2割が消えることになります。
 財源1.1兆円のうち、6000億円を、昨年度改正した「個人所得課税」等の見直しで捻出するとしています。
 昨年行った「個人所得課税の見直し」は、高所得者の給与所得控除や基礎控除などの適用を制限するという、所得再分配機能の回復を図る観点から行われたものです。財務省が先日示したように、財源1.1兆円のうち、約3千億円が高所得層へ振り向けられることが明らかになっています。軽減税率は、高所得層ほど恩恵が大きいのは明白です。軽減税率財源に、所得再分配機能の回復のために行った個人所得課税の見直しで得た財源を充てることは、高所得者から徴収した税金の多くを高所得者に還元することになります。これで国民の納得が得られるとは思えません。
 税制を通じた格差是正を実現するのであれば、金融所得課税の強化に早急に着手すべきでした。それにも関わらず、与党内で進められた検討は、早々に見送られました。株への投資意欲を下げ、アベノミクスに影響を与えるという理由からでしょうか。だとすればこれもアベノミクスの悪影響と言わざるを得ません。
 金融所得課税は分離課税であるため、株式を多く保有する富裕層ほど所得税負担が低下します。主要国と比較しても我が国の金融所得課税制度が厳しいとは到底言えません。所得再分配機能を回復し、格差を是正するためにも税率の引き上げを検討すべきです。

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2019-03-22

アベノミクスは「経済成長偽装」。

 皆さんこんにちは。久しぶりにブログを書いています。今年に入り、党務等で忙しくブログから疎遠になってしまっています。
 さて今月、3月8日、国税の改正法案の質疑で本会議登壇し、安倍総理に代表質問しました。その要旨をかいつまんで報告します。まず最初は、アベノミクスは経済成長偽装だ!の巻です。

 「税は民主主義」という安倍総理。しかし、国民が納税するのは憲法上の義務だけでなく、税を納めることでお互いを支え合い、生活する上での様々な行政サービスを享受できるからであり、そこには前提として、政治、行政に対する信頼があるからと言える。その信頼が安倍政権にあるか。財務省の公文書改ざんから、統計のデータ不正など政治の信頼を貶める理由は枚挙に遑がない。しかし、ここで取り上げるのは安倍政権最大の売りであるアベノミクスの経済効果についてだ。
 まずはアベノミクスの6年間の現実を見たい。
 我が国の名目GDPは、ドルベースで、安倍政権発足後の2013年から減少に転じ、2017年で4860億ドルまで落ち込んだ。これはアベノミクス発動前の2012年の6201億ドルに遠く及ばず、リーマンショック後の2009年の5233億ドルさえ下回っている。主要国一人当たり名目GDPの順位も、安倍政権になって、それまで11位だったものが、19位に落ち、2017年は20位になってしまった。成功しているはずのアベノミクスのもとでなぜこういったことが起きるのか?
 円ベースでは上がっている、などといったはぐらかす回答は、さらに国民の信頼をなくすことになる。

 ドルベースでGDPが減少することは、国力が毀損していることにほかならない。もっと言えば、唯一のアベノミクス効果と言ってよい「円安」がなければ円ベースでも今のようにGDPは上がっていない。しかも「円安」は、日銀のバランスシートを崩壊させるかもしれない異次元の量的緩和やマイナス金利政策で生み出された一時的現象である。

 さて、政府は毎年、「中長期の経済財政に関する試算」を公表し、アベノミクスの効果が着実に発現した場合の「成長実現ケース」、それほど上手くいかなかった場合の「ベースラインケース」の2つの成長率を試算している。確認するが、2013年からの6年間はアベノミクス効果による景気拡張期だったはず。
 アベノミクス発動の翌年の2014年7月発表の同「試算」では、2018年は、「成長実現ケース」で実質成長率2.1%、名目成長率3.5%、「ベースラインケース」で実質1.2%、名目1.7%になるとしていた。ところがどうだ。2018年実績見込みは実質、名目ともになんと0.9%ではないか。
 「成長実現」どころか、「ベースライン」さえ大きく下回ってしまっているのが実態だ。
 6年間で実際の成長率が試算を上回ったのは、2017年のみ。それもベースラインケースをわずかに上回っただけである。政府はこのことを深刻に受け止めなければならない。
 これでは多くの国民がアベノミクス効果を実感できないのは当然だろう。あまりに非現実的な想定を堂堂と押し付けるから、統計不正が起きたのではないか。試算に間違いがないのであれば、アベノミクスの効果は現れていないと認め、これまでの発言を撤回すべきだ。

 アベノミクスの6年間は対外的には国力を弱め、国内的には日銀を使った株高の演出とそれに伴う円安で似非好景気を装うものの何もでもない。まさしくこれは安倍政権による「経済成長偽装」である。安倍総理、あなたの政策で国力をこれ以上貶め、国内に貧困と格差を広げるのはすぐに止めていただきたい。そしてアベノミクスの失敗を国民に謝罪し、その責任を取るべきである。

・・・といった内容でした。

補足
 円高は自動車や電器などに代表される輸出企業にとっては好ましくない。しかし輸出企業ではない多くの国内企業、もちろん国民にとっても円高は決して悪いことではない。自国の通貨価値が高い方が良いに決まっている。しかしアベノミクスの柱の一つが為替を円安に向かわせ維持すること。石油などの資源や原材料などの輸入価格が上がることでの物価高演出も目論んでいるのだろうが、輸出大企業に儲けさせ、その利益を国内消費にまわさせることが大目標であった。しかし儲かった企業はそうはせず、内部留保に積み上げ、空前の額に膨れ上がっている。
 自国政府の自国通貨安誘導政策で割りを食っているのは輸出とは無関係の企業と国民なのだ。また自国通貨が安くなるということで、本文で述べたようにドルベース、つまり国と国の関係ではGDPがアベノミクスの6年間で1400億$ほど落ち込んだ。円にすれば17兆円弱。なんと巨額な。この額は円安だけで説明はつかないと思うが、政府はこのことには触れず、国民は円で生活しているから円ベースではGDPは過去最高と言う。そんな実感、庶民には全くない。
 さてアベノミクスの柱には、他に株式市場に介入することで株高を維持するというものと、市場にお金を振りまくことで設備投資、不動産投資等を活発化させることがある。前者は官製相場と言われるもので、国が市場に関わり続けることは不可能、実体経済が伴っていない(ドルベースのGDPが落ちている)以上、株価は必ず下がる。異次元の金融緩和も結局は日銀の金庫に円が積み上がるばかりで市中の円は、都市部の不動産投資に回るくらいで他に大きな影響は与えていない。むしろ異次元の量的緩和は、国債の利率を下方にとどめ置くためにとられているのではと疑いたくなる。円安は円の力が弱いこと、国の信用力低下であり、普通なら円建ての国債の利率は上昇せざるを得ない。利率がちょっと上がっただけで国の負担は跳ね上がる。国は多くの国債を保有する日銀に金利を払はなければならない。アベノミクスはタコが自分の足を食って栄養としているようなもので、自分の足を食べて栄養とした分、また足を再生し続ければ良いが、足を食う方が多かったら、タコは死んでしまう。そんな危険なとこに追い込んで、歴史上一番長い好景気と煽っているアベノミクスは、「経済成長偽装」といわれても仕方がない。

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2019-01-04

明けましておめでとうございます。

 皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 正月は柳川で過ごすことができました。昨年、母が他界し、子どもも忙しくて帰郷できなかったため、連れ合いと二人だけの正月でした。
 さて、今年は情けないほどの失態から始まりました。元旦、役場時代からの友人の突然の不幸の報が入ります。まだ現職。本当にびっくりしました。とにかく葬儀に参列。といっても喪服とする背広等々の衣服はすべて東京に置いています。あれこれ探しだし何とか体裁は整いました。あとは香典(ちなみに本人参加の場合は寄付行為に当たりません)です。急いで書いて参列し、ご家族のご厚意で特別焼香もさせていただきました。
 葬儀から帰ると今度は、友人で市議会議員のお父さんのご不幸の報が入ります。葬儀には参列できないため通夜には何とかしたいと支度をすませます。そして香典の支度です。
 筆をとって、「御香典」と書こうとすると、連れ合いが「普通、御霊前か御仏前じゃないの?」「そう?。さっきは水引封筒が入っていたビニール袋の裏面に御香典と書いてあったから、そうしたんだけど」「ん!」とここで気付きます。さっきは「香典」ではなく「香伝」と書いたような。「典」を「伝」と間違った!
 なんで「伝」と書いたのか。なぜでしょう。連れ合いから「情けない」とバカにされ、穴があったら入りたい気持ちとはこのこと。でももう取り返しがつきません。まさか「取り替える」訳にもいきません。「ああ、正月早々大失態です」。情けない。しかしなぜ間違ったのでしょう。なぜ気づかなかったのでしょう。急いでいたから?そうだ「歳のせいか」と今年63歳になる自らの年齢のせいにして気を紛らすのでした。

 皆さんに年賀状を送り挨拶をさせていただくことはできませんので、今年の文面でご挨拶。

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 出来は悪いが、仕上がりは速いことを「拙速」。
 一時のがれ、その場しのぎを「姑息」。
 原則がないことを「無原則」。もちろん安倍政権のことです。
 昨年臨時国会で久しぶりに議場登壇し、「拙速、姑息、無原則。こんな国会運営に唯々諾々と従うのか」と与党議員に喧嘩を売るような演説をしてしまいました。でも衆議院議長が異例の小言を言うくらいですから、本当に異常なほど尋常じゃない今の国会です。
 最近、半世紀前の記憶が結構しっかりしているのに驚きますが、当たり前です、もう12歳だったんですから。歳をとったんです。テレビ映像が記憶に焼きついている東大安田講堂攻防戦は、50年前の今月のこと。あんな凄いことをやってた。それにしちゃこの50年で私たちも随分優しくなったなったものだと思います。
 大学紛争を潰しに動く当時の宰相が佐藤栄作。言うまでもなく、安倍総理の大叔父。なんとなく因縁めいたものを感じます。
 牙を抜かれ続けた半世紀を反省し、猪のような牙でもって権力と向き合う年にしたいと決意する2019年初春です。
 今年もよろしくお願いします。

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2018-12-11

150年継続する富国強兵策。

 昨日、12月10日で秋の臨時国会が閉じました。この国会の目玉は何といっても入管法の改正。事実上の移民法といわれた法案です。10月24日という遅い開会日、そして48日間という短い会期では到底審議は無理といわれていました。しかし蓋を開けてみれば職権による委員会開催の強行と強引な審議で予定通り会期内で処理が終わりました。

 単一民族などという思想で日本人の純血主義を誇っていたのが我が国保守層。自民党を中心に移民政策には否定的で外国人に門戸を開いてこなかった。しかし少子化による労働力不足、低賃金の労働力需要などいった経済界からの要請は日増しに強くなります。悪知恵を働かせて仕方なしに作ったのが技能実習生制度という外国人労働者受け入れシステムです。実習期間は3年。早い話、実習という名を借りた任期3年の外国人派遣労働者受け入れ制度なのです。会社は正規社員よりも雇用調整が簡単な派遣社員の方が便利。それと同様に永住権を与える移民より3年を超えて働けない制度の方が国としても社会保障や何やらの負担も少ない。そして何より移民受け入れではないから保守のメンツも立つわけです。こうやってまともな移民政策の議論を先送りしてきた。しかしいよいよ労働力不足がさらに深刻になります。会社が派遣社員や非正規労働者がいなくては成り立たなくなっているのと同じように、日本も外国人労働者がいなくなればもたない産業(例えば建設、造船、農業、サービス業など)も出てきました。

 そこで今回の入管法改正となった訳ですが、相変わらず移民政策という根本的議論は先送りです。すべてが経済優先で動いています。労働環境がどうなるかなんて考えずに派遣法を改正する。もっと遡れば自動車産業などの儲かる業種の輸出のために木材自由化を進め、国内林業を事実上廃業させました。そのツケは今、中山間の衰退、限界集落につながり、最近では大雨で大量の流木発生です。これも手入れしなくなった山の荒れによるものです。

 さて今国会では入管法改正の影に隠れて重要法案も成立しています。一つは水道法の改正。これは水道事業への民間参入を認めるものです。事業の運営権を財産として設定し、この運営権を民間会社に売り渡すというもの。外国の水ビジネスが参入してくるのは明々白々です。
 もう一つは70年ぶりの漁業法改正です。いわゆる「浜」と言われる漁師の生業に民間ビジネスを参入させようというものです。
 いずれも市場優先、経済優先の政策です。一方で秋田、山口にはイージスアショアの建設が進められるように、防衛として本当に必要かの議論はなしに防衛費の肥大化が進みます。

 今週がNHK大河ドラマ「せごどん」の最終回です。NHKが西郷隆盛が活躍する幕末を今年の大河に持ってきたように、今年は明治150年です。西郷の親友大久保利通らが邁進した富国強兵策。日本は大政奉還からわずか40年足らずで日露戦争に勝利しました。しかしそれから40年間は無謀な戦争を拡大し続け、国内を焼け野原にして敗戦となります。その後、公害、自然破壊、急激な都市化などの様々な負の遺産を生み出した高度経済成長をも経験しました。低成長時代に入り、重厚長大中心の産業のあり方や成長一辺倒の政策に否定的な意見も大きくなります。行財政改革なども取り組まれます。しかし結果は国鉄や電電公社の分割や民営化を進めただけ。国の借り入れは増え続け、バブル崩壊後は消費増税は減税で帳消しとなり、さらなる景気対策に追われ、失われた20年を振り返ることになります。

 そして今なおたゆまぬ成長戦略が政治の中心です。加えて安倍政権は、軍需産業も立派な成長分野とする勢力と一緒になり安全保障環境変化を理由に防衛費増に血道を上げます。
 我が日本は、敗戦後の一時期を除き明治以降一貫して「富国強兵策」を続けている国です。150年たっても以前として「富国強兵」の愚策を続ける我が国の将来を憂う、そんな臨時国会でした。

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2018-10-03

奈良県橿原市に来ました。耳成山登った!

沖縄県から帰り、福岡経由で昨夜奈良県橿原市に来ました。明日が自治労奈良県本部の大会です。学習会に参加し、その後懇親会に参加。懇親会会場はこれまで何回も来てお気に入りの「小料理 元気」というお店。久しぶりに女将さんと会うとなんとお土産まで用意して貰っていました。ありがとう😊

翌朝は好天。ホテルが大和三山の一つ「耳成山」の近くだったので、このチャンスを逃すまいと行ってみることに。

昨夜の話では「ハイキングだよ」と簡単に登れるそう。確かに少し汗かくくらいで頂上まで到着できました。がしかし、さすが国有林なのか頂上には展望台も無く、基準点を示す標石のみです。大和の景色を堪能はできません。ただ三山の一つ「天香久山」の方向だけは林が切り込んでありました。
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