2021-06-07

風立ちぬ No11 国会のお蕎麦屋さん

 国会議員は衆参合わせて717人。公設の議員秘書は3人だが、1人は地元にいるとして、私設秘書もいるので少なく見積もっても議員1人に秘書は2人とカウントする。すると1,434人。これに国会職員、衛視(両院を警備する特別公務員)に民間委託のガードマン、各党職員にマスコミ関係者などなど、ざっとみつもっても1,000人は超えるだろう。そうすると3,000人を超える人々が国会や議員会館周辺で日常的に活動していることになる。これに日々の陳情者などを加えると結構多くの人が集まっていることになる。さしずめ国会村といってもいい。
 これだけの数の人の消費需要、例えば胃袋を賄うだけの供給体制は周辺には完備されていない。飲食店やスーパーなどのお店は全くないと言ってよい。無いことはないが赤坂まで出なければならない。このため国会や会館内にはそれなりのお店がそれなりにある。国会に国会食堂がある。ここは「中華そば」から「うな重」、「寿司」まで揃う。お寿司はカウンターで握ってもくれる。会館にも食堂があり、ここもメニューは豊富。この2つでそれなりの人の胃袋を賄っている。ただしお味は普通。料金は高くもないが決して安くもない。つまり微妙な設定なのである。これ以上まずかったら、これ以上高かったらだめでしょうのラインを微妙に保っている。
 個人的におすすめは、たまに来る舌の超えた友人が褒めた国会食堂の中華そば。500円ほどだが昔風の醤油ラーメンで、食してみる価値はあると思う。
 秘書や衛視さんに人気があるのは国会参議院側にある2つの蕎麦屋さんだ。人気なので衆議院から食べに来る人もいるようだが、議員仲間には意外とその存在を知らない人も多い。1つは国会の地下にあり、もう1つは俗称「陸橋下」の通路にある。陸橋下とは横からその通路を見るとなぜだか知らないが屋上が橋の欄干のようなデザインなので、そう呼ばれているらしい。
 ここの蕎麦屋の名物は盛り蕎麦。何と言っても一本一本が長い。1メートル以上はある。1.5メートルという人もいる。余りに長く切れないので、つゆに浸すのに立ち上がらなければ浸せない。信じてもらえないかもしれないが、決してオーバーな表現ではないのだ。だから量も多い。ここの大盛り蕎麦を頼もうなら完食するのが大変である。一度食べたが、もう蕎麦を見るのも嫌になった。
 そば好きで興味のある方は案内します。

・・・2015年6月記
 追記 最近気づいたのだが、そばの長さが短くなったような気がする。残念なのだが、やはり食べにくかったのだと思う。

2021-06-07 | Posted in 日記No Comments »