日記

始めましょう。「風立ちぬ」。

 任期も残すところ1年半足らずとなりました。昨年から今年にかけてのコロナ感染拡大で行動も制限され、これからいつまでこの規制や巣篭もり生活が続くのかわかりません。以前のように集会や学習会にも行けません。この状況が最悪来年まで続けば、そのまま参議院選挙戦に突入することだってあり得ますね。そう思ったら最近全くブログ更新していないのは問題だと思いました。1期目のときは結構書いていました。それをまとめた本「『バカの壁』を超えて」を読み返してみるとそう思います。辛辣な文章もあります(笑)。
 さて何を書こうかと考えたところ、この間、隔月ですが出身の福岡県本部の機関紙にコラムを掲載してもらっているのに気づきました。実は昨日書いて送ったばかりです。調べてみたら1回目が2013年9月に書いていて、昨日の分で70回ほどになるのです。これ結構な分量となります。地元機関紙ですからあまり公になることもないので自由に書かせてもらってます。残りの期間、このコラムを加筆修正してブログ更新してみます。1週間に1回更新するとして7日×70=490日分あるのです。
 コラム名は「風立ちぬ」。1回目は「風立ちぬ」とした思いを綴っています。懐かしい。

 久しぶりに「自治労ふくおか」に連載を始めることになった。県本部書記長時代に書いていた「トンカジョン」以来だ。前回のは自分で言うのも何だが、結構読まれていたみたいで、読者の組合員の方から手紙までいただいた。さてその「トンカジョン」だが、議員となった今はブログ「トンカジョンの議員日記」(このブログのことです)で継続しているので、そちらも覗いていただいたらありがたい。トンカジョンという言葉の説明もそちらに譲ることとする。
 県本部から依頼の中に「このコラムのテーマも考えて欲しい」があった。それで「風立ちぬ」にした。「風たちぬ」は宮崎監督の最新作のテーマでもあるが(ゼロ戦を設計した堀越二郎をモデルにスタジオジブリが制作した「風立ちぬ」が当時公開中だった)、もともと小説家堀辰雄が自身の小説に「風立ちぬ」を題した。宮崎アニメの「風立ちぬ」も堀のこの小説の影響を受けたようだ。小説「風立ちぬ」は、婚約者と付き添う「私」が主人公で、婚約者は重い病に冒されていて、この二人の限られた生活を描く。堀は、フランスのポール・ヴァレリーの詩「海辺の墓地」の中の言葉を「風立ちぬ、いざ生きめやも」と訳して小説の中で使う。そして小説の題にもした。
 病の彼女と「私」。二人は美しい自然の風景にも、頬撫でる風にも「生」を感じる。ふいに吹き立った風。その時「私」が発した言葉として堀は、「風立ちぬ、いざ生きめやも」を使った。「生きなければならぬ。でも生きれないかもしれない」。そんな不安な葛藤の表現ではあるが、「生きよう」という意思を強く感じるのは僕だけではなかろう。
 宮崎監督の「風立ちぬ」は観てはいないが、時代背景は戦争という不穏な風が舞っている頃だ。監督は、堀の思いに加え、もう一つ観る人に問いかけているのではないか。「風が吹き始めた。さあ立ち上がろう」と。
 僕らが生きる今、少々不穏な時代になりつつある。だから「風立ちぬ」にしてみた。

 ちなみに2013年9月7日に2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催が決定しました。招致スピーチでフクイチ原発の汚染水は「アンダーコントロールだ」と世界に訴えたのが安倍首相。その汚染水はたまりにたまり海洋投棄を寸前です。首相スピーチは嘘だったわけです。その無責任総理も退き、政権は菅政権に移りました。新型コロナウイルスの感染拡大も2年目に突入し、未だ終息の道筋は見えない中、1年延期された2020東京オリ・パラの開催が危ぶまれています。コロナ禍で消費や移動は激減し経済は大変なはずなのに日経平均が3万円を突破するなど考えられないことが起きています。
 吹き始めた風はざわつきだし、空気は不穏さを強めている。
 

2021-02-18 | Posted in 日記2 Comments » 

コメント2件

 早坂公幸 | 2021.02.18 19:02

久振りに江崎さんの写真を見て、懐かしく感じました。FB読むのを楽しみにしています。

 etakashi | 2021.02.22 10:36

早坂さん お久しぶりです。ありがとうございます。

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