2021-01

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

みなさん、昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。名称未設定2

さて昨年、中国の武漢あたりで何やら新しい風邪が流行しているらしいというくらいの思いで正月を迎えたことを思い出します。

それがまたたく間に世界を席巻する様を目の当たりにし、あらためてグローバリゼーションの深化を痛感させられました。様々な形で人と人とが繋がっている。昔であればこれほどのスピードでウイルスが世界中に広がることはなかったでしょう。

気候変動に加え、私たちが地球規模で問題解決に当たらなければならない深刻な課題を突きつけた新型コロナウイルスです。気候変動は少しづつ少しづつその影響を私たちに知らしめるのに対し、感染症はまさに日々、人の命を奪っています。その分気候変動より人類の共通課題と認識しやすいのではないかとも思います。人種、宗教、地理的条件など様々な違いを乗り越えた人類の統一と団結が必要なはずなのです。

しかしアメリカに至っては深刻な政治的対立が危機的状況になっています。こともあろうに国会議事堂で死者が出ました。同じ国民同士でこれほど対立していたら地球規模での課題解決など夢のまた夢のように思えてしまいます。

一方国内です。昨春に非常事態宣言を出し一時は抑え込んだかに見えた感染症です。しかしその時も異口同音に専門家から冬の感染拡大に対する懸念の声が出ていました。この間に政府がどんな対策を講じたでしょうか。またもや健康を理由にした安倍総理の突然の辞任とどたばたの権力掌握での菅政権の誕生。6月の国会閉会から10月まで国会を閉じました。様々な対策を講じなければならない期間にも関わらずです。秋以降再び感染拡大が始まりました。背景には終息もしていないのに始めたGo toキャンペーンがあるとみんなが感じていること。しかし政府はエビデンスが無いとまともに取りあおうとはしませんでした。私が担当する参議院国土交通委員会でも共産党の武田委員の質問に対し、声を荒げて「エビデンスが無い」と反論する大臣の姿が異常でした。

アメリカ、日本で共通するのは政治の劣化です。世界一の経済大国であり世界の民主主義を牽引する先進国であるはずのアメリカが、新型コロナウイルスの感染者も死者も断然世界一位という事実は、彼の地にまともな公共サービスが根付いていないという証だと感じます。

我が国も同じです。どんどんアメリカに似てきました。自助優先の国になりました。何らかの理由で日本では感染拡大のスピードが遅く、重篤化する人が少ないことに無策の政府が助けられています。

資本主義、市場原理主義、新自由主義を追い求める政治では地球的規模の課題解決に立ち向かうことはできないと思います。経済優先、お金持ち優先の政策の行き詰まった先が政治の劣化が深刻なアメリカと日本の現実ではないでしょうか。アメリカでは政権が交代します。権力が交代する分まだ民主主義は生きています。翻って我が国は明治以降の一貫した保守政治が続き未だ富国強兵の拡大路線に固執するばかりです。富ませるべきは国民であり国では無いはずです。政権の交代が焦眉の急である国は私たちの国です。幸い政権党の劣化は凄まじく春の補選の勝利が起点となり一気に政権交代という道も夢ではありません。

そう気合を込める私も2期目の折返しを過ぎ残す任期も2年を切りました。今期限りで政治の場から身を引く決断をし、後任となる候補者ももうすぐ決まります。引退のあいさつはまだまだ早いのですが、この間ご支援いただいた皆さんに心から感謝を申し上げ、新年の挨拶といたします。

コロナ禍が収まらず昨年に続き今年も大変な中でのスタートとなりました。過酷な環境で奮闘する皆さんに心から感謝申し上げます。そして今年が皆さんにとって本当に良い年でありますよう願います。

 

2021-01-13 | Posted in 日記No Comments »