2018-05-28

コンビニが席巻する都市文化に未来はあるか。

 なんて偉そうな表題つけちゃいました。
 国中に進出し我が国の小売業界を一変させたコンビニエンスストア。もはや都市生活にはなくてはならないものになった感がある。しかし小生も利用はするが、コンビニの席巻に疑問も感じていた。地方で街の食堂やお弁当屋さんが次々と閉店していくのもコンビニの急拡大が影響していると思う。
 さて小生には料金を払って読んでいる記事がいくつかある。その中にこのブログでも以前紹介した「ぐっちーさんの経済ZAP」というのがある。プロの投資家である山口正洋氏が書くブログだ。最近の記事で興味深いものを見つけたので紹介しちゃう。

 ぐっちーさん花の都パリにいる。
 さて・・・・・と始まる。
 「皆様もそうだと思いますが、ご自分の家を出た時を考えてください。一体何がありますか?」

 「私の東京の家ですと、2ブロックの間にコンビニが3軒、チェーン店のスーパーが一軒、松屋、日高屋などなどがあり、完全に大手小売業に制圧されている訳です。みなさまの地元もあまり変わりはないのではないでしょうか。」
 
 そう。変わりないですよね。地方だと車使っちゃったりしますが。

 それからそれから。

 「私が今借りているパリのアパルトマン(ベルヌイユ通り、オルセー、ルーブルまで歩いて5分ほど)は2ブロック内にいわゆるそういう大手小売業が持っている店は一軒もありません。」
 「あるのは、夫婦でやっているお総菜屋(グロッサリーを兼ねている)、果物屋、ワイン屋(これはチェーンと言えばチェーンでパリに3店舗持っている)、パン屋などなど、すべて個人営業。そしてこの狭いエリア(歩いて5分圏内)にカフェが4件!!」
 「カフェはどこも特色があって、それぞれ大繁盛で、ある意味みなさんのリビングルーム的な役割を果たしています。」

 だそうです。それからブログは
 しかしながら・・・・と続く。
 「正直言って、安い訳ではありません。昼飯は大体1000円は下らず、みなさんグラスのワインなどを飲まれるので、ざっと1500円位なものでしょう。」
 「何が言いたいのか、というと、今の日本の都市は安さばかりを追い求めてきたなれの果てなんだ、ということです。昼飯に500円も払わない、なんて話になればそりゃ、大手牛丼チェーンや日高屋しかやっていけなくなります。しかし、ここにはそんなもの食うか!! と言って食い物にちゃんと金を払う消費者が存在する。彼らだって決して裕福じゃないんです。給料だってここの(ブログのこと)読者の皆様より間違いなく安いです。」

 「日本ではそういう状況で昼飯に千円とか使うと、贅沢だ! とすぐ言われる訳ですが、ここは違う。俺たちが払わないと、こんなに居心地の良い場所がなくなってしまう!こんなにうまいパン屋が消えてしまう! だから俺たちが支えるんだ、というロジックになる訳です。食が人生の中でどれだけ大事なものか、ということを彼らはよくわかっている。その分もちろんうるさい。でもきちんと対価を払っている。これが文化というものではないですか?」

 なるほど。それから。

 「翻って日本はどうでしょうか?セブンイレブンとファミリーマート、そしてマックなどのファストフードに取り囲まれた生活が本当に価値のある人生なのか、そろそろよく考えるべきではないでしょうか。」

 と小生の思いと重なる訳であります。ここんとこを紹介したかったのですよ。

 「そういう意味ではパリに来るたびに日本の地方都市の将来性を感じるわけです。はっきり言えば東京はもうだめです。何せ地価が高すぎて、今からこういう個人経営の業態を立ち上げるのは我々経営者から見るとほとんどアクロバットか、消費者を騙すしか道はありません。しかし、地方ならまだまだ可能性がある。一人一人の生活に密着し、人間の毎日が幸せになるためには何が必要だろう・・・と考えながらパリで生活をしてみると、ここはうらやましいな・・・と思う訳です。」

 ここまでくると東京一極集中をおかしいと言い続ける小生の思いとほぼ100%一緒。

 「インフラだけ見れば東京の方がよほど恵まれています。しかしながら、大事なのは文化。人間そのものです。人間をないがしろにして大きな建物を建ててそれで何が楽しいのか・・・改めて考えさせられてます。」

 そうだ!ぐっちーさんその通り。120%賛成です。
 コンビニが席巻する都市文化に未来はない。これからは本当に地方の時代になる訳です。それが必然なのであります。限界集落なんて小馬鹿にされた所から人間中心の未来社会が始まるのだ!
 
 ぐっちーさんありがとう!ってほとんど他の人の話で今回は済ませちゃいました。すいませんm(_ _)m。

2018-05-28 | Posted in 日記No Comments »