日記

恥ずかしきかな「日米地位協定」

 米国は世界で100カ国以上の国々と地位協定を結んでいます。そのうちのドイツとイタリアの地位協定を沖縄県が調査。如何に日米地位協定が異質なものかと、結果を3月30日付けで県HPで公表しています(「他国地位協定調査の中間報告について」)。
 ドイツでは航空法や騒音に関する法律、ドイツ軍の規則などを原則として米軍にも適用。夜間の飛行など米軍の活動を大きく制限している。米軍の飛行もドイツ航空管制が原則としてコントロールし、空域での訓練はドイツ航空管制の事前許可が必要となっているそうだ。周辺自治体の首長や職員には(基地)立入証が交付されており、正当な理由があれば立ち入りが可能。また、ドイツの米軍基地内にはドイツの警察官2名も常駐している。
 イタリアも米軍基地は全てイタリア軍司令官の下に置かれている。米軍の訓練等の活動には事前にイタリア軍司令官の許可が必要となっていて、米軍基地の航空管制はイタリア軍が行っている。
 いずれも米軍関係の事故を引き金に協定改正が行われているわけです。
 日本からしたら「えーっ」と驚く内容です。
 1960年に日米地位協定が締結されて以降、日本が米国に対して正式に改定を提起したことは一度もないとされています。その地位協定には米軍への国内法適用が明記されていないため、米軍には原則として国内法が適用されていないのです。日本政府は米軍機の飛行に対する規制権限をもっていないので、日米両政府で合意した夜間・早朝の飛行制限も守られていない。米軍基地等の財産について、日本の当局は捜索、差押え又は検証を行う権利を行使しないことに合意しているんです。当然、事故現場の統制についても日本側の主導により行われている状況ではありません。

 何、この違いは。独、伊ともに先の戦争の敗戦国です。恥ずかしきかな「日米地位協定」です。
 
 日米首脳会談が近くゴルフ付きで行われる。この大変な時にゴルフで首脳会談はありえないでしょうと誰しも思う。ゴルフは米側から提案されたと弁解しているようですが、日本の方から前回同様フロリダのトランプ大統領の別荘でとお願いしたら、当然米側は「ゴルフします?」と気を利かせるわけです。本当に情けないです。
 こんなことやってるからまともに相手しなくなる。軽く見られる。
 北の要人が中国訪問したのではとニュースが駆け巡った。日本では国会質疑の最中。「重大な関心を持って情報収集、分析に努めている。中国にも説明を受けたい」と言っていた安倍総理。しかし米と韓には事前に中国から金委員長が訪問することを知らされていた。知らなかったのは日本だけ。恥ずかしきかな「日本外交」。

2018-04-12 | Posted in 日記No Comments » 
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