日記

サミットも利用する姑息な官邸。

 乗り込んだJAL機がエンジントラブル。一端機内から出されますが、ほどなく欠航となりました。
 あわてて陸路に切り替え、何とか福井市での横山龍博予定候補との集会には間に合いました。しかし長野県部落解放同盟の集会には、どうしても行けませんでした。
 こんなことはよくあります。いらいらしていたら疲れてしまいますね。成り行きの中で最善の方法を選択するだけです(^.^)
 
 ところが日本政府はサミットを利用する最善の方法に失敗したようです。オバマ大統領の広島訪問を除き、余り成果の無かったサミットでした。
 これ以上の円高を避けたい日本。為替介入への道を開きたかったのですが、案の定オバマ大統領から釘をさされ、その道は閉ざされでしまう。さらに世界経済の現況を「リーマンショック前夜に似ている」と危機感を煽りたかった安倍総理は、メルケル首相、オランド大統領から否定され、宣言はトーンダウンしてしまった。
 
 なぜ安倍さんが危機を煽りたかったか。それは増税先送りの国内政策に世界的なお墨付きを得たかったから。もう一つは、先送りすれば当然行われる「アベノミクス失敗批判」を回避するため。
 そのためにどうも官邸は、それまでの公式な政府見解と違う内容の資料を各国に配布していたようです。大変な国際的責任問題です。国内政策のためにサミットの場を利用しようとしたのですから。品も常識もない姑息な官邸。しかしなぜか国内では問題になりません。
 
 民進党が外務省の閣僚を呼んでいきさつを聞いています。当初、「自分も直前に知った」と本音を漏らした外務官僚ですが、その後、そのことの重要さに気づき「自分が何時文書を知ったか言えない」と前言を撤回。益々疑惑を深めてしまいました。
 
 サミット本会議は秘密なのでどんな議論があったかはわかりません。各国の記者会見で推測するしかないのです。日本の記者会見は安倍さん子飼の世耕首相補佐官ですから、そんな問題には触れないし、そのことを質問しようとする記者は発言させない。これが日本の常識で世界の非常識である記者クラブ制度の実態です。
 国会ものこり3日間。責任追及の質疑は開かれず閉会するでしょう。
 政府が国際的批判をあびることをしたのに国内では何の追求もされないまま、選挙となるのでしょうか。やはり選挙で勝つしかありません。
 
 

2016-05-30 | Posted in 日記No Comments » 
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