2016-05

サミットも利用する姑息な官邸。

 乗り込んだJAL機がエンジントラブル。一端機内から出されますが、ほどなく欠航となりました。
 あわてて陸路に切り替え、何とか福井市での横山龍博予定候補との集会には間に合いました。しかし長野県部落解放同盟の集会には、どうしても行けませんでした。
 こんなことはよくあります。いらいらしていたら疲れてしまいますね。成り行きの中で最善の方法を選択するだけです(^.^)
 
 ところが日本政府はサミットを利用する最善の方法に失敗したようです。オバマ大統領の広島訪問を除き、余り成果の無かったサミットでした。
 これ以上の円高を避けたい日本。為替介入への道を開きたかったのですが、案の定オバマ大統領から釘をさされ、その道は閉ざされでしまう。さらに世界経済の現況を「リーマンショック前夜に似ている」と危機感を煽りたかった安倍総理は、メルケル首相、オランド大統領から否定され、宣言はトーンダウンしてしまった。
 
 なぜ安倍さんが危機を煽りたかったか。それは増税先送りの国内政策に世界的なお墨付きを得たかったから。もう一つは、先送りすれば当然行われる「アベノミクス失敗批判」を回避するため。
 そのためにどうも官邸は、それまでの公式な政府見解と違う内容の資料を各国に配布していたようです。大変な国際的責任問題です。国内政策のためにサミットの場を利用しようとしたのですから。品も常識もない姑息な官邸。しかしなぜか国内では問題になりません。
 
 民進党が外務省の閣僚を呼んでいきさつを聞いています。当初、「自分も直前に知った」と本音を漏らした外務官僚ですが、その後、そのことの重要さに気づき「自分が何時文書を知ったか言えない」と前言を撤回。益々疑惑を深めてしまいました。
 
 サミット本会議は秘密なのでどんな議論があったかはわかりません。各国の記者会見で推測するしかないのです。日本の記者会見は安倍さん子飼の世耕首相補佐官ですから、そんな問題には触れないし、そのことを質問しようとする記者は発言させない。これが日本の常識で世界の非常識である記者クラブ制度の実態です。
 国会ものこり3日間。責任追及の質疑は開かれず閉会するでしょう。
 政府が国際的批判をあびることをしたのに国内では何の追求もされないまま、選挙となるのでしょうか。やはり選挙で勝つしかありません。
 
 

2016-05-30 | Posted in 日記No Comments » 

 

国会見学。

 久しぶりの雨がアスファルトを濡らしています。
 国会前の横断歩道。傘をさした人の列が続いています。社会科見学のようです。
 今日は特に多いな。そこらじゅうバスだらけです。
 聞けば教科書の国会や政治の項の記述内容が変わったそう。そのせいで今年は国会見学が多くなったとか。悪いことではありません。小学生、中学生の頃から政治を身近に感じてもらうことは大切なこと。
 僕が議事堂に初めて入ったのは高校の修学旅行だった。以来、とんとご縁がなかったが、そんな僕が今は見学を案内する方になっている。
 見学に来た皆さんに「国会初めての方は」聞くと、意外と多いのです。やはり国会見学は不人気だったということでしょうか。そういえば高校生の見学はほとんど見ません。
 さすがに社会科見学で国会に来れるのはバスで来れるくらいの距離の学校でしょう。飛行機を使って国会見学とは高くつきすぎですから。僕みたいに修学旅行で東京に来た時に合わせて行うことになります。今日来ている学生さんも関東一円からでしょう。限られた地域からしか来られないんです。
 職業病でしょうか。こんなところからも地域間格差を考えてしまいます。

2016-05-27 | Posted in 日記1 Comment » 

 

5月25日の国会審議の結果。

 今日5月25日、本会議が開かれ決議案、平成26年度決算を中心に審議し、以下の通り可決成立しました。
 民主党時代に平成26年度予算には反対しました。だからといってはなんですが決算も反対。
 国会というところは普通の常識では考えられないことがあります。その一例が戦前の昭和19年度と20年度の朝鮮総督府特別会計の決算を今国会で審議したこと。いつまで放っておいたのだ、と言いたいところです。資料も余り残っていないので審議しようがありません。どこかでけじめをつけるということで賛成しました。
◯国際平和の構築への貢献を誓約する決議
 国連加盟60周年にあたり、憲法の掲げる恒久平和理念のもと、人間の安全保障の実現を含む世界連邦実現、平和な未来を確実にするため最大限の努力をする旨の決議案採択。
◯平成26年度決算(民、共、社反対)
◯税に関する2国間協定(共反)
 日独、日チリ、日印のそれぞれで脱税などの租税回避防止等の二国間協定です。
◯消費者に関する2法律(全会一致)
 クーリングオフの期間の延長や通販関係の規制強化です。
◯裁判所の定員に関する法律(共反)
 下級審判事の定員増を行います。
◯銀行法の改正(共反)
 情報通信の進展などに対応するための改正。たとえばビットコインなどへの対応です。
◯再生へネルギー買い取りなどの法律の改正(共、改革反)
 いわゆるFIT法の改正です。国民負担の抑制と再生可能エネルギーの振興をはかるためのもの。
◯民主党時代につくった障害者関連法の改正(共、社反)

2016-05-25 | Posted in 日記No Comments » 

 

タジキスタンで国民投票が行われ、95%の賛成で憲法改正。

 中央アジアのタジキスタン共和国で一昨日、憲法改正の国民投票が行われました。
 なんと95%の賛成多数で改正されることに。ほとんど反対がないということは異常ですよ。
 投票率が報道されていないのでわかりませんが、野党はボイコットを呼びかけていたようです。
改正の内容もすごい。現大統領は1992年から現職のラフマン大統領。現憲法は3選を禁止しています。これをラフマン大統領に限って無期にするというもの。死ぬまで大統領であることが可能となります。さらに大統領被選挙権を35歳から30歳に引き下げます。これも33歳の息子が大統領に何かあった場合世襲できるようにとの戦略ではと懸念されています。
 テロへの恐怖や対策を理由に野党締め付けを行うラフマン大統領の強権政治がさらに強まることでしょう。
 よその国のことと侮ってはいけない。どこかの国の首相と政党に似ています。

2016-05-24 | Posted in 日記No Comments » 

 

腕時計と小さな夢。

福岡行きの飛行機に飛び乗り、座って気づいた。持ってくる予定の雑誌を忘れている。渋川市の皆さんとついつい話し込んだ。結局慌てて事務所を出ることになり鞄に入れ忘れてしまったようだ。

飛行機というもの。乗ってから眠くなるまでの時間は以外と手持ち無沙汰なのである。機内誌もまだ5月号。もう何回も開いたやつなので手に取る気にもなれない。

こんな時は文章を書くに限る。そのうち眠くなるに決まっている。何を書く?思いを巡らす。そうしていると何気にいつも左手に付けている腕時計が目にとまった。

SEIKOの機械式時計で「KS」のエンブレムが付いている。今は後継機の「GS」に取って代わられ、とっくに製造中止の代物。

そんな古い物がなぜ僕の腕で今も動いているか?である。実は父からの譲りものなのだ。といっても生前貰ったわけでもない。遺品の中に動いていないこの時計があったのだ。その時は別に気にもとめなかった。しばらくして「KS」が「キングセイコー」と読み、その名の通り当時のSEIKOの最高モデルだったことを知る。普通、男子が時計に興味を持つようになるのはそれなりに歳を重ねてからである。僕も30半ばになっていた。

今は機械式の時計ブーム。車を手にぶら下げているような高級時計もある。僕は今のどでかい分厚い高級おもちゃのような時計はあまり好きになれない。
さて父が他界して30年近くになる。だから父の元にこの時計が来たのは40年以上は前だろう。安月給のサラリーマンだった父がなぜ、どうやってこの時計を手に入れたのか?今は聞けない。聞いてみたいが聞けない。

だが何となくわかる気がする。歳を重ねてきたからわかるようなきがするのだ。初めて腕に巻いた時の父の笑顔を想像する。何となく目が熱くなってきた。

それから幾度となく修理を重ね、危機を乗り越え50年近い時を経てまだ僕の腕で動いている。何も話さなかった父だが思いを共有し時を重ねている気がする。
いつか息子に譲るつもりでいる。それがいつになるかと思う。息子は父が他界してから生まれたので、お爺ちゃんの顔も声も知らない。使ってくれるかどうかはわからないが、でもそれでも良い。大枚叩いて買った父の小さな夢が孫まで届く。それでいいのだ。果たしてそれまで動いてくれるか心配である。大事に使わなければならない。僕の小さな夢である。

ちなみに「GS」は「グランドセイコー」というもの。ちなみに眠くならなかった。

via PressSync

2016-05-23 | Posted in 日記No Comments »