日記

クジラはもう1頭いた。晴れて株式公開した「ゆうちょ銀行」の金も株へ向かう。

 投機筋で囁かれるクジラはGPIFだけでなく、もう1頭いた。それは昨年秋、晴れて株式を公開し名実ともに株式会社となった「ゆうちょ銀行」だ。この資金が狙われているというか、株式会社になったのだから当然といえば当然なのだが。所詮民営化なんて多くの国民にとっては何の利益もない。むしろユニバーサルサービスが縮小される運命な分不利益といえる。じゃあなぜ民営化に小泉さんが血道を上げたかといえば、こういうことを狙って金儲けしたい。利益に預かりたいと思う輩が執拗に要求したからだ。その中には当然のアメリカもアメリカのウォール街勢力いる。もちろん小泉さんには経世会潰しという怨念めいた思いもあったが。今となっては国民が育てた郵便局の資産が投資の世界へと導かれていくのを黙って見ているしかない。損益となれば収支を合わせるために採算が合わない部分は切られる。JRのやり方と同じだ。ゆうちょの場合は地方の郵便局がどんどん閉鎖されていくだろう。
 さてクジラの動きの方だ。公開当時は株価も上がったが、今は公開価格も下回ってしまった。当然、株主は黙っていない。だからゆうちょの収益を上げろと言われる。さらにゆうちょは日銀に相当の当座預金がある。そこにマイナス金利だ。当然収益は悪化する可能性が出てくる。そこで考えられるのがゆうちょの預金を使っての投資拡大。つまり株投資拡大ということになる。ゆうちょ銀行の運用資産は204兆円ほど。うち株に回るのは2%程度でそれも直接株買いではなく信託経由。これを日本株に回そうというのが期待されている。
 加えてゆうちょは膨大な国債保有会社。量的緩和により日銀は国債を買い続けなければならない。日銀が買ってくれるものだから銀行は安い金利でも利ざやを稼げる。国債ファイナンスである。しかしそれでも国債は不足する。国債をゆうちょが日銀に売って、そのお金で株を買う。当然自社株買いもあろう。株価が上がり、ゆうちょ株も価格を戻す。日銀も国債を帰る。すべてが丸くおさまるのである。しかし丸くおさまる中に普通の国民は入ることはない。要は株や金融の世界。こうやって国民の資産が回されだし、最悪は回収不能になる。
 市場原理主義の行き着く先である。誰がこんな国にした。それは自民党ではないか。いいかげん目を覚ませ自民党議員諸君!

2016-03-10 | Posted in 日記No Comments » 
Comment





Comment