日記

シャーリーとヒンダ。

 「シャーリーとヒンダ」?なんのこっちゃ〜、てな思いでしょう。僕もそうだったが、高野孟さんが自身の雑誌「インサイダー」で紹介しているので知った。勉強不足ですな。お2人は92歳と87歳のバリバリの反戦活動おばあちゃんでオーストラリアに実在のお方。その存在と行動を知ったノルウェーの監督さんが興味を持ち、実際にカメラを回してできた作品が、「シャーリーとヒンダ。ウォール街を出禁になった2人」という映画。2人が経済に目覚めウォール街に押し掛け、追い出されるらしい。→http://www.shirley-hinda.com
 高野さん、観に行かなければと思い立ったが、もうすでに都内では上映終了。何とか上映中の映画館を見つけて茨城までいったそうだ。面白そうなので僕も観たいと思うのだが、これから観れそうなのは神奈川県の映画館。何とかならないかな。
 さてその映画の中でケネディ大統領が暗殺される前の演説をおばあちゃんらがYouTubeで見つける。ケネディがGDP至上主義を痛烈に批判する演説を行ってる。これも知らなかった。高野さんが古い勉強メモファイルからと言って一節を紹介している。なるほどと思うし、暗殺されるのも無理からぬと思うので、高野さんに断りつつ紹介する。
 「アメリカは世界一のGNPを誇っている。でも、そのGNPの中には、タバコや酒や薬、離婚や交通事故や犯罪や環境汚染、環境破壊に関わる一切が含まれている。戦争で使われるナパーム弾も、核弾頭も。警察の装甲車もライフルもナイフも、子どもたちにおもちゃを売るために暴力を礼賛するテレビ番組も。しかしそこには、子どもたちの健康、教育の質の高さ、遊びの楽しさは含まれない。詩の美しさも、市民の知恵も、勇気も、誠実さも、慈悲深さも…。要するにこういうことだ。国の富を測るはずのGNP からは、私たちの生きがいのすべてがすっぽり抜け落ちている」
 そうだ!そうだ!ケネディすごい!54年も前にこんな演説してたんだ。彼が暗殺されずにいたら世の中どうなっていただろう。

2016-02-22 | Posted in 日記No Comments » 
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