2016-01-25

TONKAJOHN Vol.1 

 1月21日の決算委員会での質疑で、賛否両論の意見をいただく。「もっと野党らしい質問をしろ」、「突っ込みが足りない」だったり、「冷静で紳士的な質問に、良い意味で大変驚きました。これから応援します」だったりと。正直「もっとやれたはず」の思いがあるだけに忸怩たる気持ちだが、先をみてがんばるしかないな。

◆宜野湾市長選挙の影響。
 昨日24日沖縄県宜野湾市の市長選挙が行われ、残念ながら辺野古移設反対派の新人、志村恵一郎氏が6000票足らずの差で現職の佐喜真淳氏に敗北した。前回選挙は900票ほどの差だったので今回は思わぬ差がついたことになる。しかし現職側の争点隠しの戦術は地元では批判されているようだ。知り合いの大城連合沖縄県連会長の話では「フェンスを撤去する」といったまるで基地移設反対まがいの選挙宣伝をしていたとのこと。争点隠しで、現職投票を躊躇していた少なからずの地元保守層の取り込みと「平和の党」の党是を捨てた公明党の統制が6000票の差の要因なのだから、官邸が意気込むほどの勝ち方ではない。闘いはこれからである。

◆益々追い込まれる黒田日銀。
 21日の決算委員会でマイナス金利の導入あるかの私の質問に対して、黒田総裁は先行して導入したECBの話をし、緩和政策の一つではあるとしたが、「アメリカはマイナス金利を導入せずに景気回復を行った」と話した。選択肢の一つだがアメリカができることを日本ができないはずはないという総裁の思いの現れだと解釈した人が多かったのではないか。加えてもう一つ理由もある。長いデフレの中で銀行は積極的融資に出れない体質になってしまった。特に地銀は再編をちらつかせる金融庁に怯え益々冒険しずらい。そこに異次元緩和のカンフル剤を与え続けられているのでマイナス金利になると一気に業績悪化しかねない。もちろん、年金や保険会社の運用利回りを悪化させる可能も高まる。そんなマイナス金利のデメリットを話をしたら黒田総裁は大きく頷いていた。しかし他にどんな緩和策があるのだろうか。そんなに国債購入の増額もできない。高まる追加緩和の期待だが市場の期待に反した緩和策であれば、市場は冷え込む。土壇場を迎えつつある黒田日銀である。

◆地に落ちた「法の番人」。
 2014年7月1日、安倍内閣は集団的自衛権行使容認の閣議決定を行った。戦後一貫して「違憲」としてきたことをひっくり返したのだから憲政史に残る大事件である。行使容認を決める前の6月30日、安倍内閣は内閣法制局に意見を聞いている。そのことに対し内閣法制局は「意見なし」と応えた。当然、法制局内で議論があり、それまでの「違憲」の考えをひっくり返したはずであるが、なんと内閣法制局はその一切の議論経過を公文書として残していない。公文書管理法違反も問えるものだと思うのだが、横畑長官は「決裁文書を残しているので法律違反には当たらない」と私の質問に応える。地に落ちた「法の番人」である。ならばすべての関連文書を提出せよと決算委員会で要請。それに向け参議院が動き出した。さあどうなることだろう。

2016-01-25 | Posted in 日記2 Comments »