2015-11-23

ヨーロッパ軒のソースかつ丼。

 全国を飛び回っていると結構面白いことに出会う。その一つが食べ物だ。といっても僕は美食家ではないから、何とか牛とかどこそこの蟹とかいわゆる高級物やこだわり物にはあまり興味がわかない。そうどちらかと言えば最近の流行であるB級グルメというやつが良い。何回かこのブログでも紹介したこともある。例えば石川県のきつね丼とか岡山のホルモンうどんなどなどである。
 そんな中の一つに福井のソースかつ丼がある。実はソースかつ丼なる物を初めて食したのは、福井県の人なら誰でも知っているヨーロッパ軒のそれであった。だからソースかつ丼は福井県にしかないと思っているととんでもない全国結構至る所にあった。福島県の会津ではちゃんとしたお寿司屋さんにあったので驚いた。しかも僕の中ではこれがこれまで食べたソースかつ丼の中でも上位にくるから世の中わからない。しかしさすがに九州にはない。少なくとも福岡県ではソースかつ丼なんて食べたことがない。同じ福のつく県なのに違うな。
 さてヨーロッパ軒のソースかつ丼とほかの県のそれと何が違うかというとかつの厚さにある。他の県のは普通のかつ丼のような厚みがあったが、ヨーロッパ軒のは叩いて伸ばして薄くしている。それが丼に3枚くらい乗ってくるから当然丼の蓋がしまらず、はみ出している。これがまた良い。「これが福井のソースかつ丼だぞ」と丼が主張しながら運ばれてくるのだ。
 先週その福井に行ってきた。ヨーロッパ軒のソースかつ丼を6年ぶりに食べた。ヨーロッパ軒は福井県にはたくさんあり、支店のほかに分店なんてのもある。今回福井県の見世委員長に連れて行ってもらったのは坂井市の丸岡分店だった。
 少々高かったが上のかつ丼(福井ではソースかつ丼のことをかつ丼と呼び普通のかつ丼を卵かつ丼とか呼ぶらしい)を注文した。上なので写真で分かるように並のそれより少々小ぶりではあるが厚みがある。結構食べ応えあるかつ丼だったが何とか完食した(福井の人は大食漢なのかご飯の量も結構あるのです)。もうしばらくは普通のかつ丼も要らないな。
 福井に行く機会があればぜひヨーロッパ軒のソースかつ丼を食べて欲しいです。地元の人によれば同じヨーロッパ軒でも味が違うそうだ。しかし良くもヨーロッパ軒と名前を付けたものだな。名前といえばちなみに福井にはボルガライスなんてのもある。なかなか日本は面白い。

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