日記

興福寺。向こうに広がる奈良盆地。

余り知られていないが、奈良県庁の屋上からは奈良盆地が障害物も無く360度見渡せる。県庁以上の大きな建物がないから当たり前だ。

とにかく屋上から真南を向くとこんな景色になる。国宝五重塔と目線で対峙できるのだ。興福寺をこの地に移転建立した当時の超権力者、藤原不比等が知れば「我が寺院を見下ろすなどけしからん」と激怒し死罪必至の位置関係なのです。でも平安の時も遠くなり、藤原も滅亡。時の権力者は国民となり、その代表である首長は何でもできるから、奈良の景観を壊す地にこんな庁舎も建てられる。
とは言え屋上は解放されているので誰でも景色を楽しめる。時代が変わった証拠でもある。五重塔の向こうには奈良盆地の南がを見渡される。斑鳩や飛鳥の里はそう遠くない。霞がなければ大和三山の耳成山も見えるはずだ。
としばし悠久の歴史に思いを馳せつつこのブログを書いているのは、札幌へ向かう列車の中だから世は実に進歩したものだ。そろそろ札幌に着く。

via PressSync

2015-10-16 | Posted in 日記No Comments » 
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