2015-08
「戦争はしないと言ったではないか」
8月20日の平和の句
小西 幸一さん(81) 三重県松坂市
いとうせいこう 81歳のこの強い一言。付け足すことなどない。悔しさと糾弾と申し訳なさとだまされた怒りと孫たちへの思いでいっぱいなのだ。
東京新聞より
滋賀県からたった今、帰ってきました。今日の平和の句はまさに直球です。戦争も経験し戦後の日本の復興や成長にも関わってきた。もちろん政治にも。そんな81歳だからあらゆる思いが染み込んだ直球になった。
武藤くんのこと。
昨日、滋賀県の近江八幡市を車で走っていると、最近急に有名になったあの武藤くんのポスターや立て看を目にした。そうそこは彼の選挙区なのであった。
しかし国会議員枠の公開株があるとは良くもまあ言ってくれたもんだ。あれ以来「良いね。そんなのがあったんだ」と本気にした友人から嫌味メールが届く。「んなわけないだろ」と返す。お金集めの方法ももう少し考えれば良いものをあまりに真っ正直というか、ストレート過ぎる。なんせ「株で儲かるから金貸せ」ですから余りに幼過ぎるのです。
彼は前滋賀県知事の嘉田さんが県議時代の政策スタッフだったと聞く。よりによってあの嘉田さんが武藤くんみたいな人を選んだなと思っていたところ、今朝のワイド番組でその嘉田さんが電話インタビューで登場した。
会議に1時間や2時間遅れるのはざらで、申し訳ないの一言もなかったこと。スタッフ当時はダム建設強行反対論者だった彼が、2009年衆議院選挙の自民党の候補公募に合格すると、その翌日にはダム推進派に急変したこと。などの武藤くんの人となりを語ったあと、「人間的に信頼できない人などで、個人的なお付き合いは控えています」とばっさりだった。
しかしあの看板をつけた家や事務所の人は今、どんな思いだろう。それでもしっかり支持すると思っている人もいるだとうが、外したいと思っている人もいるだろうに、と思いつつ彼の選挙区をあとにした。迷惑な仲間がまた一人現れた。
名物の話。
全国を飛びまわっている仕事をしていると、土地土地のいろんな名物に出会う機会も多い。それが楽しみの一つでもある。
石川県のある港の定食屋さんに入ると壁にかかった品書きに「きつね丼」とある。聞いたこともないから、もちろん食べたこともない。好奇心旺盛な僕は迷うことなく注文する。油あげを使ったものであることは想像できるが、さてどんな丼かなとわくわくしながら待つこと数分。お盆に蓋がかぶった丼が一つ乗ってくる。
蓋を開けると、ご飯の上に切った油あげが乗っている。それだけであった。想像力など働かせるほどのこともない。江川のストレートのような真っ向勝負のきつね丼である。好みによって醤油をかけて食べる。考えてみるとこれは、おかずとご飯を注文した場合のご飯のエクストラバージョンなのだ。きっとご飯だけでは味気ないからと考案されたのだと思うが、だったらなぜ蓋をしておく必要がるのか。それは、油あげはわかるが、それをどう料理したものか。きっととき卵に混ぜてあるにちがいないとか、海苔か天ぷらかと想像させ、注文という行為を楽しませる主人の策謀であって、蓋を開けたときの驚きと失望も食の楽しみという深いこだわりか。本当のことはわからないが、食とは奥深きものだと思った。
一方、滋賀県には「サラダパン」という名物があり、滋賀県民なら誰でも知っているとテレビ番組で滋賀出身のタレントが話していた。美味しいということなので、総務委員会のとき滋賀が選挙区である林さんに聞いてみたが、彼女は知らなかった。でも「こんど買ってきてあげるね」と優しかった。
その後の総務委員会での話だ。彼女によると滋賀県でもある地域しか売っていないようで、日持ちがしないから、なかなか買えないのだそうだ。残念と思いつつそれでも待つこと数ヶ月。林さんから待ちに待った「サラダパン」が届いた。1個だけ届いた。あとで聞いたが、やっと1個だけ買えたとかで自分も食べていないそう。感謝です。
一人で食べるわけにはいかず、どう?と秘書の鳥越くんと三木さんと三つに分けて食べてみた。コッペパンに細切れにした沢庵が挟んであったようで・・・・。何せ食べた量が少なかったから記憶も小さいのだ。
実は今日、明日は滋賀県なのです。「サラダパン」に出会えるか。前回行った時は売り切れで出会えなかったのです。僕の中で中身も味もうすら覚「サラダパン」がすでに伝説になっていたのだった。
「九条は知覧ほたるの心です」
8月19日の平和の句
酒井 良信さん(90) 福井市
金子 兜太 知覧は特攻基地で、その記念館は特攻隊員の映像で埋まる。自分を蛍に喩(たと)えていた話も残されている。九条を支える根は深い。
東京新聞より
九条はすでに日本人の無意識の中にある。だから動かない。無意識化された思いは強い。戦争経験がある人ほどそれは強い。
「紫陽花を浮かべて平和水の星」
8月18日の平和の句
稲葉 千尋さん(69) 三重県四日市市
いとうせいこう スケールの大きなビジョン。同時にテーブルの小皿も目に浮かんでくる。平和をつなぐ水であってほしい。そこに浮かぶ私たち。
東京新聞より
紫陽花を浮かべた水の鉢。水面の輝きと紫陽花が織りなす空間に青い地球のイメージが重なる。そんな美しい星は目の前の穏やかな水鉢のように平和に違いない。そんな星に私たちは暮らす。