2015-07-17

反対がどんどん増えているのは理解が進んだからなのです。

我が国民性は「三大何とか」といったものが好き。大蔵省内にも後の世代に残した戒めにも似た「昭和の三大バカ査定」がある。

3つに何がはいるかは諸説ある。ただ「戦艦大和」が入るのは間違いないようだ。

さてでは平成のバカ査定はと言われたら、なんだろう。私は、きっと「新国立競技場」が入るに違いないと思う。ただし新国立は財務省の査定をともなわないので厳密には「査定」ではない。でも国民のお金が使われるのには変わりがない。

なぜこんなバカな事業が止まらないのか。政府は「安倍首相がこのデザインを使ってオリンピック誘致のプレゼンをしたから、これでいくしかない」とどうどうと答弁してしまう。まさに独裁者の理屈ではないか。益々国民は離反するだろう。しかしご本人も菅官房長官もそのバカさかげんに気づいていないのである。情けない話だ。

そう思っていたら突然、「見直します」と方向転換した。昨日まで、これで進めないと完成が間に合わないと言って、GOサインを出した首相がである。見直しはいいことだが、何か訳ありだろう、きっと。

一方、「国民の理解が進んでいない」と認めた安倍首相は、その舌の根も乾かぬ内に昨日衆議院で戦争法案の採決を強行した。益々内閣支持率は下がる。法案が参議院で議論されれば益々下がる。国会を大幅延長した結果、政府にとって8月は問題山積の頭の痛い月になってしまった。原発再稼働、辺野古基地問題、70年談話などなど、どれも益々内閣支持率を下げる要因のものばかりなのだ。

いかにバカな政府でも気づいたに違いない。「国民の理解が進んだから、反対が増えている。支持率も下がっている」ということに。だから先の首相答弁の本音は「国民の理解が進み過ぎて、本音を見ぬかれつつある。だから早く強行します」なのだ。

とすると新国立の突然の方向転換は、「安倍の三大バカ政策」の一つである新国立建設でも「見直す」とでも言っておかないと本当に「やばくなる」ということぐらいの理由なのだろう。

「見直し」もきっと小手先のだけのものになる。騙されてはいけない。

ちなみに「安倍の三大バカ政策」の残り一つは、もちろん戦争法案だが、もう一つが余りにあり過ぎて決めきれないでいる。

 

2015-07-17 | Posted in 日記No Comments » 

 

「田の早苗平和の風に抱かれし」

7月17日の平和の句

松井 定子(64)さん 金沢市

金子 兜太 平和の風は早苗を育て、人々の暮らしを養う。九条こそ平和の風。

いとうせいこう そよそよと青くたなびく苗は未来のように力強い。枯らしてはなりません。

東京新聞より

2015-07-17 | Posted in 日記No Comments »