日記

日経も書きだしたアベノミクス批判

昨日今日のニュースでは自民党の劣化とギリシャ危機の話題が目立っています。

前者はまたもやってくれました百田さんです。思うに、この方の本質は言動とは真逆ではないかと。決して分別のわからない方ではないように思う。計算づくで言ってる感がしてなりません。

NHK経営委員の時の発言はNHKと安倍政権を苦しめました。都知事選の応援時の発言も田母神さんの選挙のプラスにはなっていないと思います。

今回も「今なぜ」と一番歯がゆく思っているのは安部総理自身でしょう。きっと。安保関連法案の審議とともに安部総理や内閣、法案の問題点が露出しだし、人気が下がりかけた時に火に油を注ぐようなものでした。この方の発言に乗って、知性のかけらもないことをさらけ出した安倍グループの国会議員諸氏も情けない限りです。ですから百田さんというのは本当は安倍さんや自民党が嫌いなのだ、という結論になります。応援しているようで実は足を引っ張っているのです。間違いない。

さて今日の本題は日経新聞。こっちも安倍応援団の新聞かなと思っていたら、どうもそうではなさそう。

4面のグローバルオピニオンの欄。執筆者はスイスUSB銀行のアクセル・ウェーバー会長。論文の題も「インフレ目標を捨てよ」と黒田日銀総裁に喧嘩を売っているような表現だ。原題がどうかしらないが邦訳は日経スタッフだから、もう少し訳しようがあったと思うのです。それも配慮もせずにストレートだし、内容も、「消費者物価を偏重する中銀の姿勢は不適切だ」とバッサリ。まるで日銀の2%物価目標を切り捨ててるようなもんです。

日経のスタンスが変わったのかと勘ぐる。つまり日銀の緩和政策に反対しだしたと。

さてページをめくっていくと、日経新聞の目玉というべき「経財教室」の欄。

ここも見出しから強烈です。「円安は持続的成長につながらず。業績押し上げ、一時的。家計への負の効果大きく」だ。

今朝、これを読んだ安部総理はきっと顔を真赤にして怒りを隠せなかったのではないだろうか。

書いたのは、法政大学の小峰教授。

論文の最後の方では「アベノミクスの3本の矢のうち、第一の矢の大胆な金融緩和は、円安を通して経済を変えたが、その限界を露呈しつつある。第2の矢の機動的な財政運営は、もはや機能を停止している。3本の矢を標榜する時期は過ぎた」とアベノミクスをこき下ろした。

経済の専門紙的日経が同じ日の紙面にここまで書くとは、本当にアベノミクスの崩壊が近いのかもしれません。

ギリシャデフォルトの可能性が高まり、円高、株安の方向に振れだしています。安倍政権の限界はアベノミクスの崩壊の始まりとともに、一気に来るかもしれません。

 

2015-06-29 | Posted in 日記No Comments » 
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