日記

日記251 12月。

選挙が終わり月曜日に東京に戻りました。

午後から支援していただいた団体へのあいさつまわりをしました。気持ちの持ちようでしょうか、選挙明けの東京はもうすっかり師走の雰囲気です。
車窓から街並みを観ているとまだ葉を落とさず、力一杯黄色く色づいている銀杏の木が数多くあることに驚きます。

桜の代名詞でもあるソメイヨシノは、一つの母木から接木で増やしたので、国中のソメイヨシノは同じ自然環境になれば一斉に咲き、一斉に散ります。それでも木ごとに若干の差はありますが、銀杏ほではありません。

国会周辺の木が色づきだしたのが10月中頃。2ヶ月近く経つのにまだこれから色づきそうな木があることに驚きます。
銀杏は雌雄異株の木。異株である分、子孫を残すには厳しさも多いと思います。そういえば銀杏は、同じ木がある年突然、雄株になったり雌株になったりするそうです。これも生き残りの知恵でしょう。
個性ある木が多い方が種としても強いのかもしれません。

そんな思いを巡らしていたら、銀杏の話をいつの間にかしていたのでしょう。
「議員って銀杏が好きなんですね」と隣の三木さん(秘書)から声をかけられました。
なるほど。昔はあの落ちた実の匂いがたまらなく嫌でしたが、今はそう気になりません。人も枯れれば好みも変わるものです。

雌雄異株といえば、好きな金木犀もそうです。しかしこちらは日本には雄株しか中国から入っていないので、花をつけてどんなに芳香しても実をつけることはできません。一度も実を結ばない恋が毎年秋に繰り返されています。少ししんとした秋の朝や夕暮れ時に気づく儚くも甘い香りです。強い日差しもさり、寒さもまだ先の頃だから香り立つことができるのかもしれません。
一つのラブストーリーでも書けそうです。そしてそう、来週はもうクリスマス。

それぞれの師走が駆け抜け、2015年がやってきます。

2014-12-16 | Posted in 日記No Comments » 
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