2013-05-28

日記188 泥沼化するイラクから見えるもの

昨日夕方、イラクのバクダットで大規模なテロ事件が起きた。シーア派を狙ったもののようで50人以上の犠牲者がでた模様だ。イラクでは、今年になってテロが増加し、BBCは2006、2007年の頃にもどったようと伝えている。

ブッシュのテロとの戦争で始まった今世紀。そのアメリカ覇権の衰えに比例して、アメリカが力で押さえ込んだ国々では治安の悪化が際立ってきた。世界は「アメリカ以後」に向かって動いているようだ。冷戦が終了し、アメリカ覇権できた世界だが、そのアメリカの財政悪化と合わせて、ドルの信頼低下、各国に展開していた米軍の撤退(特にイラク)などこれまで普通だったシステムが変わり始めている。

FRBは年内にも金融緩和の見直しを行うかもしれない。1周遅れの日本が規格外の金融緩和に踏み切ったことで日本のお金が世界に還流しだしたこともあり、まずは自国の金融バブルを気にしだしたのだろう。EUにおいても経済でのドイツのヨーロッパ占領を良く思わない国は、特に概して陽気なラテン系の国に多い。EUも先行き不透明感が払拭されていない。

ドルの暴落が先か、日本の長期金利上昇による破綻が先か、最悪の事態に向かって歩み始めている気がしてならない。アベノミクスが吉と出るか凶と出るか。答えはそう遠くないかもしれない。

2013-05-28 | Posted in 日記No Comments »